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ダチョウ倶楽部・肥後さん、還暦迎え「ちゃんと老いていくのも大事」

肥後克広さん=2021年撮影
肥後克広さん=2021年撮影 出典: 事務所提供

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今年4月12日から16日にかけて上演される舞台『仁義なきギャル組長』。その中で金龍組若頭補佐・鬼頭鉄郎役を演じるのがダチョウ俱楽部・肥後克広さんです。昨年の『NHK紅白歌合戦』出場時や還暦を迎えての心境、お孫さんとのエピソードや絵本作りへの意欲など、近況と舞台に臨む思いについて聞きました。(ライター・鈴木旭)

<プロフィール/肥後克広さん>1963年沖縄県生まれ。1985年、上島竜兵さん、寺門ジモンさんとお笑いトリオ・ ダチョウ倶楽部を結成。リーダーを務める。体を張ったリアクション芸、「ヤー!」「聞いてないよォ」などのギャグ、個人ではDREAMS COME TRUEの中村正人さん、森本レオさんなどのものまねで人気に。2022年、「純烈♨ダチョウ」を結成し精力的に活動中。舞台『仁義なきギャル組長』は東京・日本橋劇場で4月12日~16日まで上演、主演は松本幸大さん(ジャニーズJr.)、共演はなべおさみさん、あご勇さんなど。

『NHK紅白』で上島さんを感じた

――遅くなりましたが、昨年の『NHK紅白歌合戦』出場おめでとうざいます! 昨年11月に別のメディアで取材させていただいた時に「出場者発表で“ダチョウ”の名前が出る夢を見た」とおっしゃっていたのが正夢になりました。

たしかにそんな夢、見ましたね。去年、上島(竜兵)さんのことがあったから、これでやっと日本中のみなさんが“くるりんぱ”できるな、良かったなと。まだ僕自身はくるりんぱできてないんだけど、応援してくれる人たちの心の置きどころになってくれたらいいなと臨みました。

――本番は「純烈♨ダチョウ」と有吉弘行さんでステージに立ちました。この時はどんなお気持ちでしたか?

前日にリハーサルやってて、何か硬くなってる気がして。このまま本番迎えたらくるりんぱできないから、純烈と有吉さんに肥後発信の振り付けというか、「ここはこんな感じにしよう」みたいなノリを提案したんですよ。そしたら、みんなも「じゃあそれでいきましょう」と協力してくれてね。

本番はたぶん、有吉さんとかのほうが緊張してたんじゃないかな。僕はもうくるりんぱするために「放送コードギリギリまではしゃごう」「悲しみの向こうの笑いだよ」と一生懸命でしたからね。ただ、そのことで周りのメンバーや視聴者が逆に引くっていう状況になってしまったんですけど(笑)。

とはいえ、まぁやれるだけのことはやったから良かったと思います。ステージ上では、「あ、たぶんいるんだろうな」って上島さんの存在も感じましたね。
 

ちゃんと老いていくのも大事

――今年3月に還暦を迎えられました。10年前とは体力、感覚ともに違ってくるものですか?

体力というか、肉体的に落ちてるなっていうのは思いますね。意外と足上がってないから、ガードレールをまたがないようにしようとかね。実際に転倒したわけじゃないけども、「あ、これやったら転ぶな」って気を付けるようになったのはあります。

そう思うようになったのは、去年舞台『「日本昔ばなし」貧乏神と福の神~つるの恩返し~』で共演するはずだったザ・ドリフターズの仲本工事さんのことがあってからなんですよ。

稽古前の記者会見で、僕が仲本さんに「まだバク転とかできるんですか?」と冗談交じりに聞いたら、「今すぐやれって言ったらできないけど、1週間あればできるよ」とおっしゃっていて。

そんな体が丈夫な方でも、事故に遭って戻らぬ人になってしまう。ああいうのを目の当たりにすると、「ちゃんと老いていくのも大事だな」と。還暦を機にというのも変ですけど、そんなふうに思うようになりましたね。

――『ドリフに大挑戦スペシャル』(フジテレビ系)では加藤茶さんや高木ブーさんと共演されています。肥後さんから見ても、このお二方は「元気だな」と感じますか?

本当に上の世代はみんな元気ですよね。逆に僕らの世代はヨボヨボになってるような気がします。今回の芝居でご一緒してる、なべおさみさんなんかもすごい元気ですからね。健康に気を付けて「あれしてる」「これしてる」とかじゃなくて、人間の力強さを感じます。

――加藤茶さん、高木ブーさんとコントを演じる中で、志村けんさんとの違い、もしくは似てるなと感じるところはありますか?

加藤さんにしろ、高木ブーさんにしろ、いわゆる芸風は違うんですよ。けど、志村さんと加藤さんは、コント中に流れてる空気は同じだなというか。それはもう空気としか言いようがないんですけど。似てるというより、同じですね。同じ空気が流れてる。

そういう意味では、志村さんと長年コントやってるので、加藤さんともスムーズにできたというか。空気が合うというか、水が合うというか。最初から無理することなくスッと入っていける感じでしたね。

孫に向けて「絵本作ってみたい」

――今年2月に放送された『徹子の部屋』(テレビ朝日系)では、お孫さんと一緒に眠っているお写真が紹介されていました。やはりお孫さんはかわいいですか?

今まで普通に公園で遊んでる子どもを見ても、そんなに「かわいい」って思うこともなかったんですよ。けど、年齢を重ねるごとに子どものかわいらしさを身に染みて感じるようになりました。

もっと単純に言うと、「女の子はかわいいけど、男の子はヤンチャでわんぱくだ」と思ってたのが「男の子もかわいいんだな」と思うようになって。もちろん小っちゃい赤ちゃんがかわいいっていうのもあるんだけど、自分の娘が産んだっていう過程も含めてのかわいさっていうんですかね。ある種の達成感というか、そういうのを感じますね。

――お孫さんと過ごす中で、思い出深いエピソードはありますか?

ソファーの上に寝かせて、おむつを替えようとゴチャゴチャやってたら孫のおしっこがピューと出て。ソファーから何からビチャビチャで、こっちがワーッとなってもみんなハハハハッて笑ってる。「あ、さすがだな」と思いましたね。

これを僕がやったら当然みんな怒りますけども(笑)、孫っていうのは何をやっても怒られない。ソファーでうんこしても「わー、うんちした!」ってみんな笑ってますから。単純に孫が家に来るだけでみんな笑顔になる。そこがすごいですよね。

――お孫さんに絵を描いてあげることもありますか?

孫に何か描くっていうのは今のところないかな。昔、うちの事務所の片岡鶴太郎さんが「みんなで絵画展をやろう」とおっしゃった時に参加させてもらったんですよ。その時期、僕はちょうどアフリカにロケに行ってたから、「じゃあアフリカの原住民とか動物の絵を描こう」ってことで絵を描き始めたんですけど。

――絵本を描いてみるのもいいかもしれないですね。

たしかに絵本を作ってみたいですね。2人孫がいて、1人は『機関車トーマス』みたいに飛行機がしゃべったりするような乗り物系が好きなんです。あと消防車とかパトカーとか働く車の会話とかね。そういうのを作ってもいいかもしれない。

もう1人の孫は、数字とかアルファベットとか、いわゆる記号的なものが好きなんですよ。「奇数同士は仲がいいのか」とか数字を擬人化させるような話も面白そうだし、やってみたいなとは思います。

舞台は「完璧に仕上がってます」

――4月12日から舞台『仁義なきギャル組長』に出演されます。現在、稽古も佳境に入った頃だと思いますが、順調に仕上がっていますか?

完璧に仕上がってます。みんなセリフがどうとかじゃなく、その上のテンポの問題になってる。もうベテランチームは稽古初日から仕上がってましたから、さすがだなと思いましたね。

旧日本軍の巨額埋蔵金・M資金を巡る話で、ちょっと込み入ったストーリーではあるんですけど、コミカルさとシビアさが入り混じる任侠の世界をみんなで作り上げていきたい。最後はハッピーエンドになって終わる、非常に見応えのある舞台だと思います。

――なべおさみさんやなべやかんさん、あご勇さんと個性派も多く出演されていますが、稽古中の印象深いエピソードなどあれば教えてください。

あごさんは毎回愛妻弁当を持ってきて食べてるんですけど、「女房が作ってる」と言いながら全部冷凍食品でした。「作ってる」というより「詰めてる」(笑)。まぁでも、奥さんの愛情があるからいいんじゃないですか。

――なるほど(笑)。新型コロナによる舞台の規制も緩和されつつありますし、観客の反応も含めて盛り上がりそうですね。

コロナも完全に終わったとは言えないけど、だいぶ緩くなったのでみなさんに大声出して笑ってもらえると嬉しい。今回の舞台は、お芝居というよりフェスとかに近いイメージなんですよ。最後に歌を歌うシーンもありますので、ぜひ観に来る方も一緒になって楽しんでもらえたらと思います。

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