連載
#148 #小山コータローの4コマ劇場
うなぎ店の扉に「本日を持ちまして…」 歴史を感じないタレの理由
なるほど、そういうことか。
50年後の自分は…なんと86歳。
今でいうと平均寿命を過ぎていますが50年後ともなると、バリバリ生きてるんじゃないでしょうか。
50年後も、僕はギャグ漫画を書いている自信があります。
おそらく、スペース時空管理局新聞のテレビ欄の裏に4コマを連載していることでしょう。そして、4コマ目のオチはVRゴーグルをつけてるおじいさんが出てきて、若者に「古いな!」と言われています。
そして僕のベレー帽は特殊な樹脂でできているので、編集者が撃つ光線銃なんてへっちゃらです。
たとえ当たりどころが悪くて死んでしまっても大丈夫!培養液の中から全裸の僕がもう1人這い出てきて、銀色の全身タイツを纏ってはまたギャグ漫画を描き始めるのです。
ギャグ漫画の合間に、一粒の錠剤を飲んでお腹いっぱいです。そう、火星へのふるさと納税で届いた、干し芋味の錠剤です。便利な世の中になってそうでワクワクしますね!
ちなみになぜ干し芋なのかというと、今まさにふるさと納税で干し芋を注文しまくっているからです。空前の干し芋ブームが僕の中で起こっているんです。
未来の干し芋はきっと少し浮いてると思いますが、構いません。どうせ一粒の錠剤になるのだから!
<こやま・こーたろー>
漫画家。「違和感」を作風とし、漫画家のSNS「コミチ」やTwitterで毎日4コマ漫画を発信中。前後関係を無視したセリフや、突拍子もない理不尽な展開が得意。初の書籍「デリシャス・サンド・ウィッチーズ」(扶桑社)発売中。Twitterアカウントは@MG_kotaro。
1/352枚