連載
#127 #小山コータローの4コマ劇場
新種?〝赤いピーマン〟の意外な正体 「やることは、あと一つ…」
ついに完成した!
大人になって食べれるようになったもの、まさしくピーマンですね。
ピーマンと言えば子供が嫌いな野菜の代表格です。
僕もその例から漏れず、味が苦いのはもちろんのこと、表面のあの自然のものとは思えないテカリ、プラスチック感、切ったときの虚無感、名前のヒーロー感全てが食べ物として噛み合っていないと思っていました。
母も「ピーマンの肉詰めなら食べれるでしょ」とピーマンに肉を詰めていましたが、ピーマンを器にして食べるハンバーグでしかありません。ギリギリ食べられる器、それがピーマンでした。
しかし大人になって、なぜこうも味覚が変わるのかわかりませんがチンジャオロースが並べば、肉1にピーマン2くらいで食べてしまうようになりました。
あのハンバーグの器でしかなかったピーマンをわざわざ選んで食べているのです。
焼肉でも、半分に切ったピーマンをよく焼いて、タレにつけて食べたら最高です。昔は焼肉でピーマンが焼かれているのをみて「ざまあみろ!」と思っていましたが、今では早く救い出したくてウズウズしています。
僕の方にヒーロー感が出てきてしまいました。
<こやま・こーたろー>
漫画家。「違和感」を作風とし、漫画家のSNS「コミチ」やTwitterで毎日4コマ漫画を発信中。前後関係を無視したセリフや、突拍子もない理不尽な展開が得意。初の書籍「デリシャス・サンド・ウィッチーズ」(扶桑社)発売中。Twitterアカウントは@MG_kotaro。
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