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建設現場おなじみの看板だと思ったら…新入社員へ感動のメッセージ

話題になった、新光重機の入社式の看板
話題になった、新光重機の入社式の看板 出典: 新光重機株式会社アカウント(@shinkojuki)

目次

建設現場でよく目にする「ご迷惑おかけしています」と頭を下げる作業員が書かれた看板。千葉市の建設関係の会社では、1日の入社式会場の前に、工事現場の看板を模した「期待をお掛けします」とする入社式案内の看板を掲げました。ツイッターで話題になった、新入社員への心温まるメッセージが込められた看板は、どのような経緯でつくられたのでしょうか。担当者に聞きました。

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「勉強する姿勢と執念とユーモアを…」

入社式の場所や時間の記載と共に「入社式をしています」「期待をお掛けします」とする看板と、「お願い 新入社員の方は勉強する姿勢と執念とユーモアを持ち続けて下さい」という2種類の看板をツイッターに投稿したのは、建設機械をレンタルする千葉市の会社「新光重機」(@shinkojuki)です。

1日に投稿されたこのツイートには「最高」「いい会社」といった反応があり、5日現在で2万近くの「いいね」がついています。

コロナ禍の学生生活で沈んだ気持ちを

過去に社内イベントでも看板を作成した実績があった新光重機。
それを思い出した広報担当者が、入社式を前に「なにかおもしろいことしましょっか」と今回の看板を提案。他の社員からも賛同を得て会場前に掲げることができました。

一見、笑いをとるためのネタのように見える看板ですが、その裏には、「コロナ禍での難しい学生生活で沈んだ気持ちを、入社の際には楽しく盛り上げてあげたい」という、新入社員を思いやる気持ちがありました。

広報担当者は「今年の新卒採用の内定者に入社式前に話を聞く中で、サークルができなかったり、そもそも学校に行けなかったりする話をよく聞きました。『つらそうだな』と思っている中で、入社式にはユーモアを採り入れたいと思った」と話します。

新入社員の長谷川凜さんは、「看板を見た時はびっくりしました。入社式前で緊張していましたが、ユーモアのある会社だとわかり安心しました」。

「これからもユーモアの精神を忘れず楽しく仕事がしたいです」と抱負を語ってくれました。

現場の機械、6割はレンタル「業界知って」

普段から、ふっと肩の力が抜けるような楽しい投稿を続けている新光重機のアカウントですが、「社の楽しい雰囲気を伝え、最終的には人の採用などにつながれば」という思いで運用されています。
会社が担う事業は、千葉県内で油圧ショベルやブルドーザーなどを建設現場にレンタルするものですが、「そんなに知名度のある業界ではない」。一方、「実は建設現場で動いている機械の6割以上はレンタルなんです」と広報担当者は話します。
ツイッターでオリジナリティーあふれる投稿を続けているもう一つの狙いには、業界の知名度を上げていきたいという思いもあるそうです。

新入社員へ「楽しく働き、結果に執念を」

今回、看板のツイートが話題になったことについては「『こんな会社に入りたい』というコメントがうれしかったです」(広報担当者)。

新入社員には、「楽しく働くということは心がけてほしいと思います。そして、楽しいだけでなく、結果に執念を持ってこだわってほしい」とエールを送ります。
今回のツイートはまさに、楽しいだけでなく、ツイートが話題になることによって業界の知名度を上げる結果になりました。

この春入社した7人の新入社員は、営業や事務、広報などの仕事に就くそうです。

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