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「傘がない」でも折りたたみ傘はある 井上陽水ツアーグッズが面白い
井上陽水さんのツアーグッズが評判を呼んでいます。
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井上陽水さんのツアーグッズが評判を呼んでいます。
井上陽水さんの名曲「傘がない」から着想を得た折りたたみ傘や、「リバーサイドホテル」にちなんだキーホルダー――。現在開催中の50周年記念ライブツアーのグッズが評判を呼んでいます。企画・監修した娘の依布サラサさんに話を聞きました。
今年4月にツイッター上でも話題になった「リバーサイドホテル」のキーホルダー。
実際にホテルなどで見かける長い棒状のもので、リバーサイドホテルと刻印されています。
曲名そのものがピッタリとはまったこともあり、「秀逸」「めっちゃ欲しい」と注目を集め、売り切れが出るほど人気になりました。
そんなツアーグッズに最近追加されたのが「耐風&UV 折りたたみ傘(晴雨兼用)」。
強風からの抵抗を減らすクッション構造の骨を使用した弧長約120cmの大判サイズで、50周年記念ツアーのロゴプリントは反射仕様に。傘を開くと本体内側に陽水さんのサインがプリントされています。
名曲「傘がない」から着想を得たグッズで、「傘がない、でも折りたたみ傘ならある」といったユーモアを感じさせます。
これらのグッズを企画・監修しているのが、陽水さんの娘で、歌手・作詞家の依布サラサさんです。
「今回は50周年記念ツアーということもあって、かなりの確率で『傘がない』を歌うだろうと思って企画しました」
サラサさんが曲からイメージしたのは、大きくて飾り気のない、黒いこうもり傘。
でも、グッズにするにはかさばるし、何より「傘がない」という曲なのに、傘があってもいいのだろうか。そんな思いがあって、いったんは商品化を見送ったそうです。
「グッズが曲のイメージを壊してしまうのではないか、作品の聖域に踏み込み過ぎてしまわないか、そんな迷いがありました。でも、春にキーホルダーが話題になったことや、50周年ということもあって決断しました」
そのかいもあって、ネットショップではすでに黒・紺の2色とも売り切れています。
傘だけでなく、新たに追加された「カセットテープ風オペラグラス」も人気です。
「氷の世界」「UNDER THE SUN」「ライオンとペリカン」の3種類で、ケースの外見は当時のカセットテープのジャケットを再現。
中を開くと、折りたたみ式で倍率3倍のオペラグラスが収納されており、こちらもカセットテープのような見た目です。
きっかけは、来場者から「オペラグラスは売ってませんか」と問い合わせを受けたことでした。
グッズ化にあたって、どんなデザインにするかを考えていたら、オペラグラスがカセットテープのように見えてきて、むかし陽水さんがカセットテープを使って曲作りをしていた姿が思い浮かんだそうです。
「何回も何回も、録音ボタンを押しては止めて曲を作っていました。そのイメージをもとにしています」
現在は3種類ですが、これらが売り切れ次第、他の曲を使った新作を追加販売する予定です。
いずれのグッズも陽水さんのイメージを壊さないよう、本人が身につけても素敵だと思ってもらえるものを意識して制作しているというサラサさん。
「オペラグラスの倍率を3倍にしたのも、きっとじっくり見つめられるのは苦手だろうなと考えた結果です」
いずれのグッズも好評なことについては、こう話します。
「趣向を凝らしてファンのみなさんに楽しんでいただけるように企画しています。50周年ツアーはまだまだ続きますので、ぜひライブにも足を運んでください。また11月発売のアルバム『井上陽水トリビュート』もお楽しみに!」
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11月27日に発売される「井上陽水トリビュート」は、宇多田ヒカル、King Gnu、椎名林檎、槇原敬之、細野晴臣ら14組が参加したトリビュートアルバムです。
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