連載
#36 #withyouインタビュー
V6・井ノ原快彦さん、クラス全員に無視された経験がつくった「今」
「V6」の井ノ原快彦さんも、小学生のころ、クラスメート全員に無視されたことがあったそうです。
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#36 #withyouインタビュー
「V6」の井ノ原快彦さんも、小学生のころ、クラスメート全員に無視されたことがあったそうです。
ジャニーズ事務所の人気グループ「V6」のメンバーとして歌い、踊り、俳優や司会者としても大活躍する井ノ原快彦さん(43)は、小学生のころ、クラスメート全員に無視されたことがありました。放課後、家に帰って読むまんがや曲作りが心の居場所だったあのころの経験が、今につながっているそうです。(聞き手 朝日新聞大阪社会部記者・松尾由紀)
井ノ原快彦さんのメッセージ
品川の大きな団地で育ちました。やんちゃな面もあったんでしょうね。調子にのっていたら仲が良かった友達から無視されるようになって。そのうちその友達だけじゃなくてクラスのみんなに無視された、という時期がありました。小学4年生のころです。
あのころの居場所、というより逃げ場は団地の自分の家でした。学校から帰ったら「北斗の拳」や「コボちゃん」の漫画をぼろぼろになるまで読んで、楽器なんてなにもできないのに、曲作って。逃げるって大切です。悩むより、アニメでもゲームでもいいから逃げ込めるものがあった方が楽しいでしょう。好きなことをした方がいいです。
そもそも、学校っていう大人の決めたルールばかりの場所が好きではありませんでした。宿題なんてこの世からなくなればいいと思っていたし、夏休みの宿題をちゃんとやったこと、一度もなかったんじゃないかな。
高校は、歌やお芝居をもっとやりたくて途中でやめました。でも、20歳代後半になって、通信制の高校に入り直したんです。理由は、勉強したかったから。今したいな、と思ったんです。仕事が終わってから寝ないでリポートを書いたり、10歳くらい下の友達ができたり。勉強するということを楽しみました。
今、何かの理由で学校に行けない子もいますよね。でも、今じゃなくても、学校に行けるし、勉強することもできます。留年したり大学に行かなかったり、といったことに対して厳しい目もある一方で、勉強したい人を受け入れてくれる社会です。
それに勉強って学校でするものとは限らない。社会でだってできます。僕は学校で学んだ以上のものをジャニーズに入って学んだと思っています。
子どものころ、無視されて嫌だったという経験があるから、人を無視することはしません。無視するくらいなら言いにくいことでも言います。おせっかいかな、とも思うんだけど、友達は「愛情だと思う」って言ってくれました。言って嫌われるリスクもあるのに、と。逆に人からなにか言われた時にも、愛情だと思うようにしています。
あの経験が今の僕に少し、いかされています。
<いのはら・よしひこ>
「V6」メンバー。「出没!アド街ック天国」(テレビ東京系)で司会を務める。
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