ネットの話題
スネ夫「大人のフリが上手な人が大人なだけだよ」 ポスターがエモい
「映画ドラえもん のび太の月面探査記」のポスターが、ネット上で注目を集めています。
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「映画ドラえもん のび太の月面探査記」のポスターが、ネット上で注目を集めています。
「大人のフリが上手な人が、大人なだけだよ」「思い出だって、思い出さないと消えてしまうから」――。本日3月1日公開の「映画ドラえもん のび太の月面探査記」のポスターが、ネット上で注目を集めています。大人が見ても思わずグッとくる計6種類のポスターはどのようにして生まれたのか? 制作担当者に話を聞きました。
映画公開を前に発表された6枚のポスター。
そのほとんどは主要キャラクターの後ろ姿が描かれており、それぞれこんなキャッチコピーが添えられています。
ツイッターでこのポスターが紹介されると、「極エモい」「スネ夫のメッセージにホロッと来た」「泣いちゃいそうなんだけど」といったコメントが寄せられ、注目を集めています。
直木賞作家の辻村深月さんが脚本を担当した今作。話題になっているポスターは、映画の中の印象的な場面を描いた「ムーンビジュアル」と呼ばれるものです。
どのような狙いで制作したのか? 担当したクリエイティブディレクター・コピーライターの尾形真理子さんに聞きました。
――ムーンビジュアルの制作経緯を教えてください
映画ドラえもんは、子どもだけでなく大人になっても楽しんでいただける作品です。
子どもの頃は大好きだったのに、いつの間にかドラ離れしていた。ドラえもんが大好きだったあの頃の気持ちを思い出した。そんな方々に映画館に足を運んでもらえるようなビジュアル制作を、アートディレクターの藤田誠さんと一緒に目指しました。
映画制作と同時進行の作業であったため、辻村深月さんの脚本と八鍬新之介監督の絵コンテを道しるべに考えていきました。
――それぞれのキャッチフレーズに共通するテーマは
「大人になったすべての子どもたちへ」を共通のテーマに、大人になっていく過程での悩みや決意を表現しています。映画の中のエモーショナルな場面から、シーンの選定を行いました。
――後ろ姿が多いのは理由があるのでしょうか
仲間を思う気持ちや決意は、それぞれの胸の中に生まれる。その瞬間は、あまり人に見せる顔ではないのかも知れません。横顔や背中に彼らの表情が現れていると感じました。
また、後ろ姿でも誰だか一目瞭然なのは、ドラえもんの本当にすごいところだと思いました。
――制作する上で工夫した点や苦労した点は
制作過程では、風景写真をカメラマンに撮っていただき、その写真をもとに吉寶恵さんがアクリル絵具で描いてくださいました。キャラクターの下絵はアニメーターさんにお願いしています。
――描かれている月はすべて満月ですね
すべての月を満月で描いたのは、一歩を踏み出そうとする彼らを見守る存在として描きたかったからです。現実ではありえない月ですが、気づかなくてもいつも見ているよ……と。
――話題になったことについては
ドラえもんパワーに驚いております。
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