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豪雨被害 茨城出身、赤プルが街頭募金 芸人仲間が呼応、楽しんごも

大雨で大きな被害を受けた茨城県常総市。同市出身のお笑い芸人・赤プルさんが支援活動を開始しました。芸人仲間も次々、呼応しています。

コンビを組む夫の松丘慎吾さんと義援金を呼びかける赤プルさん(左)=長谷川健撮影
コンビを組む夫の松丘慎吾さんと義援金を呼びかける赤プルさん(左)=長谷川健撮影

目次

 大雨による鬼怒川の堤防決壊で、甚大な被害を受けた茨城県常総市。「苦しむ地元の皆さんを手助けしたい」と、同市出身のお笑い芸人、赤プルさん(37)=本名・松丘夕子=が街頭で募金活動を始めました。マギー審司さんもツイッターで激励するなど、芸人仲間らが次々と呼応。15日は友人の楽しんごさん(36)も駆けつけ、「10円でも100円でも募金を!」と声をからしました。被災者からは「すごく励まされている」と感謝の声が上がっています。

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楽しんごも駆けつける

 15日夕、浅草の雷門近くで赤プルさんの声が響きました。「常総市出身の赤プルです!浸水でまだ家に帰られない人がたくさんいます!被災者支援のための義援金にぜひよろしくお願いします!」。お笑いコンビを組んでいる夫の松丘慎吾さんも声を張り上げていました。3年前まで浅草に住んでいたという2人。当時の知人らが多く駆けつけ、次々にお金を投じていました。6年来の友人の楽しんごさんも活動に加わり、活気づきました。

被災地への義援金を募る赤プルさんと楽しんごさん=長谷川健撮影
被災地への義援金を募る赤プルさんと楽しんごさん=長谷川健撮影

家族の被災とマギー審司の励まし

 今月9日夜。赤プルさんはテレビやネットの大雨のニュースに釘付けになったといいます。翌朝になって常総市内に住む姪らからのLINEで浸水被害の様子を知りました。赤プルさん自身の実家は浸水の被害を免れましたが、姉一家が暮らす団地は1階部分が水没。救助隊のボートで助け出されたそうです。刻一刻と伝わってくる被害情報。「もう気が気じゃなかった」と声を震わせました。


鬼怒川が決壊し、市街地に川の水が流れ込んだ=赤プルさんの親族が撮影

鬼怒川が決壊し、市街地に川の水が流れ込んだ=赤プルさんの親族が撮影
赤プルさんの親族が浸水した自宅から撮影した写真=赤プルさん提供
赤プルさんの親族が浸水した自宅から撮影した写真=赤プルさん提供

 「すぐに地元に飛んで帰りたかった」と話す赤プルさん。しかし、舞台公演などを控えていて帰ることはできませんでした。「それでも地元の支えになりたい」。思いついたのが募金活動でした。先輩芸人たちとの集まりの場で手品師のマギー審司さんに相談すると「風化してしまう前にお前が動き出せ!」と背中を押されたそうです。



被災者ら「うれしい」「勇気づけられる」

 14日、初めて募金箱を持ってJR新宿駅南口前に立ちました。被災した茨城の実家から帰って来たばかりという人に出会い、涙を流して励まし合ったと言います。15日の募金活動にも茨城出身の人たちが多く訪れました。
 その一人、30代の女性は実家が浸水。家族からは「大変だから無理して帰って来なくていい」と言われたそうです。そんな時、ツイッターでフォローしていた赤プルさんが募金を始めたと知り、駆けつけました。「赤プルさんが前面に立って支援を始めてくれたことがうれしい」。別の茨城出身の女性は「有名な俳優さんたちより、近づきやすい芸人さん。すごく勇気づけられます」

 赤プルさん自身も「たくさんの人に気遣ってもらったり、励まされたりしている」と言います。被害の直後、グラドルの磯山さやかさんから「大丈夫?」とメッセージが来ました。さらに楽しんごさんから募金活動の協力の申し出もありました。楽しんごさんは「LINEで赤プルさんの被害を知って。いてもたってもいられなくなったんです」と話していました。

 赤プルさんは「自分の家が被災したのに、もっと大変な被害を受けた人のためにと寄付してくれた人もいました。たくさんの人の優しさを届けられたらと思います」と話していました。集めた義援金は常総市が開設した義援金受付口座に振り込むことにしています。16日は午後2時過ぎから2時間近く、JR渋谷駅西口のモヤイ像付近で募金活動を行う予定です。

募金活動を協力して行った楽しんごさんと赤プルさん=長谷川健撮影
募金活動を協力して行った楽しんごさんと赤プルさん=長谷川健撮影

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