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「かつてない甚大な被害」 白鴎大の被災ツイート、卒業生動く

 北関東や東北を中心に降った記録的な豪雨。栃木県小山市の白鴎大学でも、講義棟などが冠水するなどの被害がありました。被害状況を職員がツイートすると、3千以上のリツイート。復旧作業を進める職員たちを後押ししています。

被災状況を伝える白鴎大学のツイート
被災状況を伝える白鴎大学のツイート 出典: 白鴎大学

目次

 北関東や東北を中心に大きな被害となっている今回の記録的な豪雨。栃木県小山市の白鴎大学のキャンパスでも、9日夜~10日の大雨で講義棟の一部が冠水するなどの大きな被害がありました。広報職員が10日午前に、「白鴎大学、かつてない甚大な被害を受けています」と被害状況をツイートすると、3千以上のリツイートが。大学には学生や卒業生らから支援を申し出る声が集まり、復旧作業を進める職員たちの後押しとなっています。

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中の人は卒業生「見たことない光景」

 ツイートをしていたのは、大学広報室の堀江佳行さん(31)。11日午後、電話で話を聞きました。
――被害の状況を教えてください。
「9日の夜ごろから雨が強くなり、大学近くに住んでいたのでその日は離れた知人の家に避難しました。一夜明けて大学に向かうと、キャンパスに近づくにつれて冠水がひどくなり、10日午前9時に大学に着いた時には腰ぐらいの高さまで1メートルぐらいの水がありました」
「講義棟や体育館、事務局のある建物など敷地内の15棟は1階部分が冠水。大学は自家発電ですが、主電源が地面に設置されているため故障し、校舎全体が停電、電話も不通、HPも立ち上がらなくなりました。大学は夏休みですが、これまでも災害情報はツイッターで発信していたので、今回もつぶやきました」
――「かつてない甚大な被害」としたのは
「ここまで大学が水につかるというのは本当に見たことがない光景で、悲しさというか……。私も大学の卒業生で10年以上いるので、この学校に愛着があります。そういう景色がメチャクチャになってしまって、その時の気持ちをつぶやきました」


水は引いたが危険な状況

――現在(11日午後)の大学の様子は?
「冠水していた水は引きましたが、校舎には汚水やヘドロ、漂流物があり危険な状況です。現在は冠水した本キャンパスから約1.2キロ離れた東キャンパスで対応に当たっています。こちらは電話も通じるので、明日からの本格的な復旧作業に向けて準備をしているところです」


卒業生や学生から支援の申し出「頑張らないと」

――ボランティアに関するツイートもありました
「ツイッターを見た卒業生などから『大丈夫ですか』『支援できることがあれば手伝いたい』などの反応があり、「すぐ駆けつけますよ」と言ってくれた人もいました。ただ、清掃・消毒や設備関係の復旧作業は専門的なことが多いので、『現在では募集の予定はありません』という形になったんです」
「それでもこうして、支援を申し出てくれることはうれしいです。白鴎大学は、1~4年・大学院生合わせて5千人規模の大学ですが、その分同窓生たちのつながりの強さを改めて感じました。来週の16日にはキャンパスに入れるよう作業を計画しています。今回のツイートで心配をした人たちもいると思うので、頑張らないとと思っています」




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