• 事故前はゼロ、一気に上昇
• 1位は座席配置　「いきなり倒してくるのが怖い」
• 車両内に防犯カメラ設置へ

　インターネット上に投稿された新幹線への不満を調べたところ、「自殺事件などの事故が怖い」が急上昇していることがわかりました。2015年6月30日に焼身自殺をはかった71歳男性を含む2人が死亡した事件を受け、安全への関心が高まったようです。一方、不満の1位は「座席の配置」でした。

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事故前はゼロ、一気に上昇

　調査は、不満についての投稿を買い取るネットサービス「不満買取センター」に6月26日から7月10日の期間、実施しました。集まった不満のうち、新幹線に関する2687件の不満を分析しました。その結果、事件前はゼロ件だった「安全」への不満が、事件後は一気に218件に急増。全体でも3位に入る量になりました。

　寄せられたのは、次のような不満でした。

　「テロなどで窓が開けられないことで煙の換気が出来ないのは問題じゃないか」
　「緊急停車した時、自動で1号車と2号車を切り離せれば、煙の二次被害は避けられたのに」
　「スプリンクラーをつけるとか、真ん中あたりに避難用ドアをつけるとかしてくれないと怖い」

煙が充満する２両目＝６月３０日、乗客のオスカリ・アランデールさん提供

1位は座席配置　「いきなり倒してくるのが怖い」

　一方、不満の1位になったのは「座席配置への不満」でした。

　投稿された不満を見ると「前の人がいきなり倒してくるのが怖い」「3列シートの真ん中は辛い」などが目立ちました。また、窓際の席から通路に出るとき、通路側に座っている人を気にしてしまう不満もありました。

Ｎ７００に比べ、頭をもたせかけるヘッドレストの出っ張りが大きくなったＮ７００Ａの座席 出典： 朝日新聞

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