MENU CLOSE

話題

10303

北原みのり氏、性の抑圧に異議 「男の人が、もう、だらしない」

 「ろくでなし子事件」でわいせつ物陳列の疑いで逮捕された(12月8日に釈放)北原みのり氏は、女性の性、フェミニズムについて率直な発言をしていました。政治から風俗まで、男性目線に偏りがちな世の中に異議を唱えてきました。

わいせつ物陳列の疑いで逮捕された(12月8日に釈放)北原みのり氏。女性の「性」についての活発な発言で知られる
わいせつ物陳列の疑いで逮捕された(12月8日に釈放)北原みのり氏。女性の「性」についての活発な発言で知られる
出典: 朝日新聞

目次

注目記事

 「ろくでなし子事件」でわいせつ物陳列の疑いで逮捕された(12月8日に釈放)北原みのり氏は、女性の性、フェミニズムについて率直な発言をしていました。アダルトグッズ店を経営し、女性のための性雑誌も手がけるという幅広い活動で知られています。政治から風俗まで、男性目線に偏りがちな世の中に異議を唱えてきました。


少子化対策に違和感

 安倍政権の少子化対策については、「女性の性に抑圧的で、男女関係がいびつなことも、少子化を加速させていると思います」と違和感を訴えていました。
 「男の人が、もう、何ていうか、だらしなくなっている。そんな20代の男の子と付き合うことを、同年代の女の子がためらっている」とばっさり。「問題が根深いのは生きる力が弱まった男性たちが、女の人をバカにして自尊心を保っていることです」と指摘していました。
 「性を楽しむとか、主体的に避妊をするとか、産む産まないを自分で決める。こういう女性を語る上での大前提の話すら、難しくなっています」と話していました。

「男の人が、もう、何ていうか、だらしなくなっている」と少子化対策に異議を唱える北原みのり氏
「男の人が、もう、何ていうか、だらしなくなっている」と少子化対策に異議を唱える北原みのり氏
女性の性に抑圧的で、男女関係がいびつなことも、少子化を加速させていると思います。男女が共に性を楽しむ感覚が薄く、大人の男と女の関係が日本社会にない。日本の男性向けアダルトグッズで売れ筋商品を知ってますか? 未成年女子のイラストなどがつく「ロリコン」ものです。男の人が、もう、何ていうか、だらしなくなっている。そんな20代の男の子と付き合うことを、同年代の女の子がためらっている。さらに、問題が根深いのは生きる力が弱まった男性たちが、女の人をバカにして自尊心を保っていることです。
2013年6月4日:(耕論)産めよ増やせよ? 野田聖子さん、池上清子さん、北原みのりさん:

韓流とAKB48の共通点

 韓流とAKB48の関係について「日本の男と向き合いたくない女、日本の女と向き合えない男。(現実より)ファンタジーの方が楽しいという点で似ています」と分析していました。新大久保に行く女性の心理を「お買い物をしたり、食事をしたり。あと、イケメンカフェで働くかわいい韓国人男性の店員に会いに行ったり。女性が自分の欲望を素直に出せる街なんです」と解説していました。

韓流とAKB48が「ファンタジーの方が楽しいという点で似ています」と分析する北原みのり氏
韓流とAKB48が「ファンタジーの方が楽しいという点で似ています」と分析する北原みのり氏
――女性はなぜ、新大久保に行くのですか。
「お買い物をしたり、食事をしたり。あと、イケメンカフェで働くかわいい韓国人男性の店員に会いに行ったり。女性が自分の欲望を素直に出せる街なんです
――韓流を追い求める女と、AKB48に群がる男。どう読み解きますか。
「日本の男と向き合いたくない女、日本の女と向き合えない男。(現実より)ファンタジーの方が楽しいという点で似ています」
2013年6月7日:(TOKYO異見:5)ずっと怒ってきた 北原みのりさん

父親は「イケメン」

 ユニークな父親とのエピソードも語っています。「私立の女子高の教師ですが、教師という雰囲気ではなかった。バレンタインデーには生徒が家に来ちゃうような『イケメン』」と振り返っていました。一方で「典型的な団塊世代の父親」との評もしています。「フェミニストについては、肯定的なメッセージをもらったと思います。『影響を受けた』とは言いたくないけど」と複雑な気持ちをのぞかせていました。

父親について「バレンタインデーには生徒が家に来ちゃうような『イケメン』」と振り返る北原みのり氏
父親について「バレンタインデーには生徒が家に来ちゃうような『イケメン』」と振り返る北原みのり氏
小3の頃、転校先の学校で父の職業を書かされました。私が○をつけたのは「サービス業」。私立の女子高の教師ですが、教師という雰囲気ではなかった。バレンタインデーには生徒が家に来ちゃうような「イケメン」。毎朝、しわのないワイシャツとスーツで出かけて、休日も部活の指導などで忙しく、家のことは母親任せでした。典型的な団塊世代の父親です。大学時代の学生運動で知り合った母と結婚。社会に出てジーンズを脱ぎ捨て、真面目に働いて郊外に家を建てました。母は専業主婦ですが、夫婦は名前で呼び合っています。
2014年5月1日:(おやじのせなか)北原みのりさん 思春期に変化した関係

AVから女人禁制まで論じる

 2000年には、フェミニズムについて書いた著書「フェミの嫌われ方」を出版しました。怖い、偏っているといったフェミニズムへの偏見について、北原さん自身も悩んだことを明かしていました。しかし、「楽しくて面白いことをして、フェミのイメージアップ・キャンペーンをしよう」と決意。女性たちがつくったセクシュアリティーグッズを展示販売する店を開き、雑誌も発行。著書では、アダルトビデオから相撲の女人禁制の話まで論じました。

「性をめぐる論や説はいっぱいあるけど、美化するか下ネタかの両極端。ほとんどは男性側からのもので、自分がいないと感じてきました。女性たちが普通に“私の性は”って語り合えるようになればいい」
2000年10月1日:『フェミの嫌われ方』 北原みのりさん(著者に会いたい)
注目記事

新着記事

PR記事

コメント
CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます