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庵野秀明、こんなものまで作ってた 東京国際映画祭が猛プッシュ
23日開幕の東京国際映画祭。今年の目玉は庵野秀明監督の特集です。「新世紀エヴァンゲリオン」で有名な庵野監督ですが、「ナウシカ」「キューティーハニー」「カレカノ」など、アニメから実写まで実にたくさんの作品を生み出しています。
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23日開幕の東京国際映画祭。今年の目玉は庵野秀明監督の特集です。「新世紀エヴァンゲリオン」で有名な庵野監督ですが、「ナウシカ」「キューティーハニー」「カレカノ」など、アニメから実写まで実にたくさんの作品を生み出しています。
23日開幕の東京国際映画祭。今年の目玉は庵野秀明監督の特集です。「新世紀エヴァンゲリオン」で有名な庵野監督ですが、「ナウシカ」「キューティーハニー」「カレカノ」など、アニメから実写まで実にたくさんの作品を生み出しています。
宮崎駿監督の代表作「風の谷のナウシカ」ですが、庵野監督も作画スタッフとして参加しています。そして、2012年には特撮短編映画「巨神兵東京に現わる」の脚本も手がけています。CGではなく特撮にこだわりました。庵野監督は「ミニチュアには現実の空気があるが、CGだと情報としての空気しかない。この違いは大きいと思う」と語っています。
アニメファンの中でも、通好みの作品「王立宇宙軍 オネアミスの翼」(山賀博之監督)。普通の青年が悩みながら人類初の宇宙飛行士をめざす姿を、淡々と描いています。庵野監督は、ロケットが発射するシーンやメカ部分の原画などを担当しました。ちなみに「王立宇宙軍」を作ったアニメ会社「ガイナックス」は、山賀博之監督、岡田斗司夫さん、庵野秀明監督ら大阪近辺で学生時代を送った人たちによる自主映画制作集団が母体となって生まれた会社です。
1999年には、津田雅美さんの漫画「彼氏彼女の事情」のアニメシリーズを手がけました。「エヴァ」では主人公の心のやみをとことん映像化しましたが、「カレカノ」のテーマは一転、ギャグ。庵野監督は、原作のシリアスな部分とギャグの部分のギャップの幅が大きいところに魅力を感じたそうです。
永井豪さんの漫画「キューティーハニー」の実写版の監督もつとめています。ヒロインのハニーは佐藤江梨子さん。庵野監督は「一生懸命な感じがハニーにぴったり。CGでは彼女の表情は出せません」と語っています。及川光博さん、片桐はいりさんら、個性的な役者が勢揃いしています。
代表作「エヴァンゲリオン」では、原画やフィギュアなどを展示する展覧会が全国を巡回している。地方での人気も根強く、新潟市での巡回展では2万2700人を集めたほか、関連イベントなども賑わいました。
庵野監督は、2000年にあった東京国際映画祭で「式日」がコンペティション部門最優秀芸術貢献賞を受賞しています。宮崎駿監督の「風立ちぬ」で声優にも挑戦した庵野監督。今後の活躍を占う上でも見逃せない特集になりそうです。