「ためになる」絵本だけで大丈夫? 「だるまさんが」編集者と考える

「意味のない」本の真価

松本千聖

赤ちゃんに大人気の絵本「だるまさん」シリーズ(かがくいひろし作・ブロンズ新社)

「○○できる子になる」「○○を学べる」――。

5歳の子どもを育てる記者。最近、絵本を選ぼうと書店をのぞくと、こんなポップや帯が気になってしまいます。しつけを助ける本や、知識を与えるような「ためになる」絵本は多く、絵本を通じて子どもに何かを教えることができれば、良いなと思います。一方で、「だるまさん」シリーズを手がけた編集者の沖本敦子さんは、そうした絵本ばかりになる危うさを語ります。「絵本のもやもや」を一緒に考えました。

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