「教育勅語」に企業研修…辻田真佐憲さんが説く〝空気の支配〟の実態

煽動に乗っかる「内なる戦前」の怖さ

神戸 郁人

明治期につくられた「教育勅語」。太平洋戦争中は、天皇中心の国家観を流布し、国民の思想を統制するのに利用されました。そのありようと、現代の職場でも観察される、「空気による支配」との共通項について考えます。

雇用する社員に、職場への愛着を持ってもらう。企業の中には、研修を通じて、その目的を達成しようとするところがあります。そうした取り組みは、組織が良しとする価値観を、一人ひとりに浸透させる機会にもなってきました。ある思想を、個人の心に植え付ける。そのために用いられかねない言葉と、適切な距離を保つには、どうすれば良いのか。評論家で近現代史研究者の辻田真佐憲さんと考えます。(withnews編集部・神戸郁人)

続きを読む