「ママさん選手」使っちゃダメ?校閲から考えるスポーツとジェンダー
「史上初」も「最年少」もNGな理由
言葉遣いや誤字脱字を点検するのが校閲です。特にスポーツ記事は記録にまつわる数字が多く骨が折れます。そんな中、最近、特に要注意のチェックポイントがあります。ジェンダーをめぐる表現です。褒めているつもりでも「美しすぎる」はNG。「ママさん選手」は本当にダメなのか? 人々の意識とともに変わるのが言葉遣いです。北京五輪では男女混合や女子の新種目が増え、参加する女子の割合は男子に近づいてきました。ジェンダー平等という視点からスポーツ報道を点検していきたいと思います。(朝日新聞校閲センター・原島由美子)