ヒロシマの記憶をVRでつなぐ 技術で身近になる被爆者のストーリー

原爆投下の瞬間、VRゴーグルで体験すると…

水野 梓

仮想現実(VR)の技術を使い、原爆投下の日を体験する「VRツアー」を案内するメアリー・ポピオさん=2021年11月、水野梓撮影

空を見上げると爆撃機がさしかかり、ピカッと光ったその「一瞬」のあと、街は真っ黒に……。思わず「うわっ」と声が漏れ、上体をかがめてしまうような体験。映画やアニメ、当時の写真でも見た光景が、想像以上の生々しさで迫ってきます。火傷やけがでもだえ苦しむ人々に胸が詰まり、ゴーグルを外すと、そこは今の広島・元安橋のたもとです。VRやアプリなど最新のテクノロジーを駆使した「記憶をつなぐ旅」を始めたガイドの思いを聞きました。

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