市長選で見た〝おじいさんたち〟密室の力比べ「何事もないのが一番」

違和感ありまくりの「リアルな政治」

車内で原稿を書く前田健汰記者=2021年10月1日午前11時57分、山口市、金子淳撮影

最近、山口市の市長選に向けた動きを取材しています。4期つとめた現職の市長が突然引退を表明すると、立候補の話すら出ていなかった副市長がいきなり市長選の大本命になりました。一部の人たちだけで物事が決まっていく政治のスムーズさは、そうやって「私たち」と政治との距離を遠ざけていきます。でも、若者は政治に関心がないなんて思えない。「関心の境界線」はどこにあるのか。現地から考えてみたいと思います。(朝日新聞山口総局記者・前田健汰 24歳)

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