自宅療養、ワクチン待つ若者の行列…まるで戦時中の無責任体制

兵站無視した無策の先にある〝絶望的事態〟

真鍋厚
評論家・著述家

ワクチン接種会場には、受け付けが終了したことを知らせる紙が貼られ、スタッフが訪れた人の対応に追われていた=2021年8月27日午後0時11分、東京都渋谷区、関田航撮影

「自宅療養」という名の、医療崩壊が進む中、渋谷ではワクチン接種を望む若者たちが行列を作る事態になっています。評論家で著述家の真鍋厚さんは、「一坪あたり14人」という劣悪な環境で将兵を乗船させた戦時中に重なると訴えます。一方で、目の前の惨状に対して他人事として構えてしまう人々の意識があるとも指摘。今、進んでいる〝最も恐ろしい事態〟について、つづってもらいました。

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