印刷は終わった…削ると一変 スクラッチ年賀状作った印刷屋の心意気

丹治翔

「印刷は終わった」で始まるサンコーの年賀状。銀色で覆われた部分を削ると……=写真はいずれもサンコー提供

印刷は終わった これからはネットの時代だ――。こんな書き出しで、文章の半分を伏せたユニークな年賀状を東京都墨田区の印刷会社がつくりました。一見、自社の事業を否定するような内容ですが、伏せた部分が削れる「スクラッチ印刷」で、削っていくと別のメッセージが浮かび上がってきます。有薗悦克社長(46)に話を聞くと、祖父の代から続く会社を時代に合わせて進化させようとする「町の印刷屋」の心意気が込められていました。

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