ゲーム会社から牧師へ…教会に水族館をつくった理由 年間4千人訪問

不登校・会社設立・うつ・失業…「失敗しまくったから今がある。急がば回れ」

興津 洋樹

近所の子どもや大学生らと水槽に目をやる牧師の篠澤俊一郎さん(手前)

教会にある水族館が「本格的すぎる」と聞いて訪ねました。展示されているのは、190種800匹以上の生き物たち。うわさどおり「私設」のレベルを超えた水族館を運営するのは、さらに異色の牧師でした。プロテスタントの牧師の家に生まれたけれど、大学で目指したのはカトリックの神父。ゲーム会社で働いて気付いたのは「人と触れ合う仕事の大切さ」。そして、今、取り組むのが趣味のレベルを超えた水族館です。「失敗しまくったからこそ、今がある。急がば回れです」。人生の貴重な〝回り道〟を聞きました。(朝日新聞記者・興津洋樹)

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