同棲相手「困った人」実は脳に障害「人が変わった」後も別れない理由

朽木誠一郎
朝日新聞デジタル企画報道部記者

©いのうえさきこ(秋田書店)2020

「キレて会社を辞める」を繰り返すこと4回、家で寝てばかりの同棲相手・寝太郎(仮名)さんは、ささいなことで不機嫌になったり、そのくせ、すぐにケロリと忘れたり。マンガ家のいのうえさきこさんは当初、こんなパートナーを「困った人」だと思っていたと言います。そんなある日、「何らかの病気では」と疑い、いのうえさんが調べてみると――。

それは「高次脳機能障害」の特徴と一致します。そして、寝太郎さんは過去に脳出血を発症したことがあったのです。この障害により、「人が変わった」ようになったパートナーとの生活を『私、なんで別れられないんだろう 〜脳が壊れた彼との日々〜』(秋田書店)で描いたいのうえさんが、障害を持つパートナーとの生活で得た気づきを紹介してくれました。(朝日新聞・朽木誠一郎)

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