「この仏像を並べたい」学芸員の決意 約1300年を超え再会、決定打は

プロたちのすごさが伝わるエピソード

礒井俊輔

お顔の表情がそっくりな阿弥陀如来坐像と菩薩坐像

右:《阿弥陀如来坐像》 兵庫・金蔵寺 画像提供:兵庫県立歴史博物館
左:《菩薩坐像》 神奈川・龍華寺(神奈川県立金沢文庫保管) 画像提供:神奈川県立金沢文庫(撮影:野久保昌良)

かつて同じ工房で造られたとされる2体の仏像が、美術館で歴史的な再会を果たしました。しかもこの2体、ひと組の三尊像を形成していたと推測されるのです。泣き別れた両像を結びつける決定打となったのは、耳の形の研究でした。再会に導いた学芸員の児島大輔さんの思いを聞きました。

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