「情報は人の命を奪う」再確認した日 「自殺報道」の礼儀やマナー

朽木誠一郎
朝日新聞デジタル企画報道部記者

厚生労働省などが出した著名人の自殺に関する報道についての要請文書。

著名人の訃報でSNSに広がった死を悼む声。しかし中には、「原因は〇〇ではないか」「△△なのになぜ」といった内容も。こうした投稿はさらなる自殺を引き起こすリスクがあることが研究で判明しており、「情報は人の命を奪い得る」とされる一つの根拠でもあります。

マスメディアの概念が時代にそぐわなくなり、SNSなどの普及によりパーソナライズが進む中、ますます難しくなる「命に関わる情報」の扱い方。どうすれば健全にネットの言論空間を維持できるのか、ネットの医療情報の問題を追いかける記者が考えます。(朝日新聞・朽木誠一郎)
 

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