転職30回、ひきこもり…孤独死寸前の生活を救った「竹ぼうき」の音

「できることよりも、できないことを認める社会であってほしいね」

菅野久美子
ノンフィクション作家

転職を30回繰り返し生活保護に…引きこもりも経験した佐野靖彦さん=山本哲也撮影

日本では現在およそ1千人が孤立状態にあり、年間3万人が孤独死を迎えるという。ささいなことから転落する人もいれば、少しのきっかけで再び社会に戻れる人もいる。転職を30回繰り返し生活保護に。ひきこもりとなり、このままでは孤独死を迎えていたかもしれない男性は、ふとした瞬間につかんだ「竹ぼうき」に救われた。「できることよりも、できないことを認める社会であってほしいね」。暗闇から一筋の生きる道を見つけた4年半の日々を聞いた。

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