英雄として送り出されたインドネシア人看護師、10年とどまれた理由

「みなさんに感謝したいです」

松川希実
朝日新聞記者

高齢者が多い整形外科病棟。患者に笑顔で声を掛けながら、仕事をするモハマド・ユスプさん=撮影は2016年

新型コロナウイルスで緊急事態宣言が続く中、医療や介護の現場で仕事を続ける人々が社会を支えています。そして、その中には、多くの外国人がいます。祖国から「英雄」として送り出されたインドネシア人のユスプさんは、経済連携協定(EPA)の第一陣として来日しました。次々と仲間が帰国する中、10年間、日本で暮らし、今は看護師として医療の最前線にいます。「自分は何のために来たのか」悩む時もあったというユスプさん。日本を「第2の故郷」だと言えるまでの道のりを聞きました。

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