かが屋、地味なのに笑える理由 ルーツにラーメンズの「演劇性」

鈴木旭
ライター

かが屋の賀谷壯弥と加賀翔(左)

時代がお笑いをつくるように、お笑いもまた時代をつくっていく。1970年代、最高視聴率50.5%を記録した『8時だョ!全員集合』(TBS系)は、本物の家同然の舞台セットに自動車を飛び乗せるなど、大がかりな演出でお茶の間を酔わせた。今、若手芸人のシーンに目を移すと、真逆な光景がある。中でも、「お笑い第七世代」と呼ばれるコンビ、かが屋の加賀翔(26)と賀屋壮也(27)の舞台はシンプルそのもの。とはいえ、2人の単独ライブのチケットは即完売という人気ぶりだ。ド派手な笑いとは別に脈々と引き継がれてきた「ミニマリスト」たちの挑戦をたどる。

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