「死の鉄道」に全てを注ぐ男 「敵」だった元日本兵の心も動かす

染田屋 竜太
ヤンゴン支局長兼アジア総局員

年に一度は妻や2人の娘が暮らすオーストラリアに行く。「わがままを聞いてくれる家族に感謝したい」=2019年7月、カンチャナブリ

 「歴史」ときくと年号や人名の暗記が思い浮かび、重たい気分になる人も多いと思います。さらに「戦争」が加わるといろいろややこしそう。しかし、タイ中部に、その戦争の歴史を掘り起こすのにお金や時間、人生の全てを費やすオーストラリア人男性がいます。なぜそこまでするのか。彼は、「歴史が人に与える力を見たからだ」と言います。(朝日新聞ヤンゴン支局長兼アジア総局員・染田屋竜太)

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