貧しいのは本人のせい?エリートに広がる「自己責任論」、越えるには

牧内昇平

参院選が公示された。貧困をめぐる自己責任論とどう向き合うか、この機会に改めて考えたい=東京都内、西畑志朗撮影

生活が苦しい人のための政策を考えるとき、必ずと言っていいほどネックになるのが「自己責任論」です。“貧しいのは本人の責任”、“努力しなかった本人が悪い”。日本に広く行き渡ってしまった考え方ですが、格差問題に詳しい社会学者の橋本健二・早稲田大学教授によると、特に高学歴・高収入の人はこう考える傾向が強いそうです。どうすれば自己責任論を乗り越え、本格的な貧困対策に取り組めるのか。橋本さんに聞きました。

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