震災後の避難所にベッド 段ボール会社が利益より優先するものとは

伊藤弘毅
朝日新聞記者

段ボールの簡易ベッドに腰掛ける、Jパックスの水谷嘉浩社長=大阪府八尾市、伊藤弘毅撮影

 東日本大震災の発生から、今日で8年。地震や大雨といった自然災害が起きるたび、いまも全国各地で避難所が設営されます。そこで最近、段ボール製の簡易ベッドをよく見かけるようになりました。固い床に寝るよりも疲れがとれて暖かく、心身の負担を和らげられるといいます。他人の視線を遮る仕切りもつけられます。雑魚寝が当たり前だった空間を変えたのは、小さな段ボールメーカーの社長でした。

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