「11ぴきのねこ」が変えた人生 ラオスの看板アナ、極貧時代の出会い

染田屋 竜太
ヤンゴン支局長兼アジア総局員

絵本「11ぴきのねこ」。ラオス語の翻訳が上からはりつけられている

 「11ぴきのねこ」(馬場のぼる著)という絵本を知っていますか? 実は、この本で人生が大きく変わった女性が東南アジアのラオスにいます。彼女はいま、ラオス国営放送の看板アナウンサー。本との出会いは日本のNGOなどが運営する、子どものための施設でした。貧しさの中に育ち、幼い弟や妹の食事をつくり、独り身の母の行商を手伝っていたという彼女を変えたのは、なんだったのでしょうか。(朝日新聞ヤンゴン支局長兼アジア総局員・染田屋竜太)

続きを読む