応援団長が最後に流した涙「本当の理由」を知ってさらに涙が…

甲子園のグラウンドを見つめる応援団長の頰を、その時、一筋の涙が伝った

 甲子園の熱い夏が終わりました。そのグラウンドを見つめ続けた一人の男の涙が、多くの人の心を捉えたことをご存じでしょうか。天理(奈良)の応援団長、木村虎之亮(とらのすけ)君。数十年続くという紫の着物にはかま姿の彼は、伝統に従い、試合中は腕を組んだまま一言も発さず、厳しい表情でグラウンドをにらみ続けました。しかし、そんな彼の頰を最後に伝った一筋の涙。凜とした立ち姿の応援団長が静かに流した涙の裏には、心を動かされる理由があったのです。(朝日新聞スポーツ部・有田憲一)

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