音楽鑑賞中に地震! 広がる「避難訓練コンサート」、課題はリアルさ

コンサートと避難訓練を一緒にやって、お客さんとリアルに防災を考えよう、という「避難訓練コンサート」が広がっています。東日本大震災を機に広がった訓練ですが、どうリアルにするのか、どう教訓を得るのか。現場の模索も始まっています。

長野 剛

オペラの途中で「地震発生」。その場で身を守る訓練をする観客=新国立劇場提供

 オーケストラの演奏にうっとりしていたらいきなり、ガタガタ、グラグラ! 満員のホールが大地震に見舞われたら、観客もスタッフも大混乱しそうです。そうした事態に備えようと、演奏中にお客さんと一緒に行う「避難訓練コンサート」が全国に広がっており、ツイッター上でも話題になっています。東日本大震災後に広がったこの取り組み、観客とホールが共により良い避難術を探る試みとも言えそうです。

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