「見た目問題」アルビノを武器にした男性の決意 「僕は可哀想?」

岩井 建樹
朝日新聞 相続会議編集長

取材を受ける粕谷さん。「おもしろい場所で話をしましょう」と、Cafe&Bar「大怪獣サロン」(東京・中野)で

 「苦労話を聞きたいなら、僕に聞いても無駄ですよ」。皮膚や体毛が白く、アルビノ・エンターテイナーを名乗る粕谷幸司さん(33)は、「アルビノに生まれてよかった」と言います。顔の変形やあざ、まひ、脱毛など特徴的な外見のため、いじめにあったり、恋愛や就職で苦労したりする「見た目問題」。多くの当事者が偏見という名の壁に苦しむ一方、自らの見た目への受け止め方は一様ではありません。

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