写真1枚の保存に1000円・消えるURL…震災アーカイブの「切実な課題」

篠 健一郎

津波被害に遭った気仙沼市中心部(2011年3月12日午前8時2分)。気仙沼市は被災した市街地や復旧の様子を撮影した画像をホームページで公開している。

 東日本大震災は、インターネットが本格的な生活インフラになった時代に起きた大災害でした。ネットの世界には、年月が経った今もアーカイブという形で当時の記録が残っています。一方で、5年間で6割のサイトURLが変わるなど、デジタルの情報でも様々な理由でデータはアクセスできなくなっています。そんな中、ウェブサイトの保存を進める国立国会図書館のサイトには「消えた」情報を求める人からのアクセスが続いています。

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