光学迷彩を実現、稲見教授 「攻殻機動隊」が教養本だった研究室

SF漫画「攻殻機動隊」に出てくる技術「光学迷彩」を実現させてしまった慶応大の稲見昌彦教授が語るロボット社会とは?

奥山晶二郎
サムライトCCO

「光学迷彩」の技術を使ったマントを着た慶応大学大学院の稲見昌彦教授。背景に体が溶け込んでいるように見える=稲見教室提供、Ken Straiton撮影

 自分の後ろ側の景色が投影されるマントをつけると、姿が消えてしまうように見える「光学迷彩」。慶応大学大学院の稲見昌彦教授が開発したこの技術は、士郎正宗さんが1989年に発表したSF漫画「攻殻機動隊」に出てきます。スターウォーズやスタートレックなどのSF作品が、研究者にインスピレーションを与えることは少なくありません。稲見教授は「ポップカルチャーとテクノロジーの距離は、どんどん近づいている」と話します。

続きを読む