話題
「ベビーモニター」使っていますか?子どもを〝監視する〟安心と不安
朝日新聞ポッドキャストに、プレママからおたよりが届きました

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朝日新聞ポッドキャストに、プレママからおたよりが届きました
赤ちゃんの様子を隣室などからモニターで確認できる、「見守りカメラ」(ベビーモニター)の普及が進んでいます。安心感は高まりますが、「監視」することに親子ともども慣れてしまい、子どものプライバシーや自立心の発達に影響してしまうのでは……。そんな不安がリスナーさんから届きました。これって考えすぎなのでしょうか?
別室で眠る赤ちゃんの様子をリアルタイムで確認できるベビーモニター。赤ちゃんの動きや泣き声を検知して知らせてくれるなど、メーカーによって様々な機能が付いています。
便利な一方で、30代の女性からはこんな不安が寄せられました。
番組ではリスナーさんのおたよりをもとに、朝日新聞の記者3人が語り合いました。
そのうち2人はベビーモニターを使っていなかったのですが……。
※2025年8月26日に収録しました
6歳と4歳の子どもを育てる筆者は、ベビーモニター未経験。存在は知っていましたが、周囲でも使っている人はほとんどおらず、環境的にもあまり必要性を感じていませんでした。
ですが、リスナーさんもおっしゃるように、最近は使う家庭も多くなっているように感じます。
特に初めての子育ては不安だらけです。赤ちゃんが寝ている間にベッドから落ちてしまわないか、顔に布団がかかって苦しくならないか、寝返りしてうつぶせになっていないか……赤ちゃんが泣いても、親が別室にいてはすぐに気づけないこともあります。そのような心配は、ベビーモニターがあると解決できるかもしれません。
「親モヤ」メンバー3人のうち、ベビーモニターを使っているのは1歳の子どもを育てる男性記者だけでした。寝返りをしたり、ベッドの柵をよじ登ろうとしたり、動きが活発になってきたので、モニターで確認できると安心だと話していました。子どもの寝顔を記録できる点もいいそうです。
赤ちゃんのときは安全や安心が優先されて「監視」という意識は薄いものの、キッズスマホで位置情報を確認するのは何歳までやるのだろうか……親が子どもの行動を知る、監視するのが当たり前になっていないだろうか……?
とはいえ、一歩外に出れば街中に防犯カメラが設置されている現代です。学校内に防犯カメラを設置する議論もされています。
なぜ親が子どもの位置情報を確認するのか、なぜ防犯カメラが必要なのか。成長段階に応じて子どもと一緒に話し合いながら、線引きをしていかなければいけないなと、「親モヤ」メンバー3人で考えを巡らせました。
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