ネットの話題
羊の毛刈り、一緒に丸刈りにした飼育員さん 髪を1年間伸ばして実験
取り組みの経緯を取材しました
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取り組みの経緯を取材しました
「羊たちは1年で数キロの毛が収穫できるけど、人間はどれくらい毛がとれるんだろう」。そんな疑問から1年間髪を伸ばし、羊の毛刈りに合わせて丸刈りになった飼育員がSNS上で話題になりました。取り組みの経緯を取材しました。
横浜市にある金沢動物園の「ほのぼの広場」には、「みんなスッキリしたよ!」と題した展示があります。
飼育されている羊4頭の毛刈り前、毛刈り後の写真が並べられたものです。
しかしよく見ると、どの写真にも同じ飼育員が写っており、beforeの写真ではパーマ風のロングヘアー、afterの写真では丸刈りになっています。
どうやら羊の毛刈りに合わせて、飼育員も髪を切ったようです。
先日、このことに気づいた人がSNSで紹介すると、「芸が細かい」「飼育員さんグッジョブ」などと話題になりました。
「羊は年に3キロほどの毛が取れますが、人はどれくらい毛が取れるのだろうと思ったのがきっかけです」
そう話すのは、展示写真に登場していた飼育展示係の先﨑優さんです。
金沢動物園では毎年5月ごろに羊の毛刈りを実施。
それに合わせて昨年、先﨑さんもショートカットにしたそうです。
「羊は全身、私は頭部だけなので、ハンデありでスタートしました」
以降、カラーは適宜したものの、カットなしで1年間過ごしたそうです。
before写真ではパーマ風のロングヘアーになっていますが「天然です」とのことでした。
羊たちと一緒に毛を刈ってもらったのが今年5月26日。
羊たちの毛を刈る職人さんに頼んで、先﨑さんもバリカンで刈ってもらったそうです。
重さを量ってみたところ、羊が約3キロだったのに対して、先﨑さんは約100グラムでした。
「羊毛は私たちの生活になくてはならない資源の一つです。人の30倍以上もの毛を生産する羊は、とても偉大な家畜だと思いました」
取り組みが話題になったことについては、こう話します。
「身の回りにはまだまだ分からないことがたくさんあるので、皆さんも探求心をもっていろいろとチャレンジしてみるとよろしいかと思います」
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