ネットの話題
「センスと才能の塊」10歳が作った〝24秒〟の粘土アニメに感動!
「見ててわくわくした!」「何度でもみていられる」と話題です
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「見ててわくわくした!」「何度でもみていられる」と話題です
粘土ケースのフタが開き、〝ちいさな人〟が登場してーー。10歳の女の子が作ったクレイアニメーションが、SNSで「センスと才能の塊」「何度でもみていられる」と話題です。1200万回以上再生され、多くの人を魅了しています。動画を投稿した父親(39)に話を聞きました。
話題になったのは、までたけさん(@madetake)=神奈川県在住=がX(旧Twitter)に投稿した24秒の動画です。
動画は粘土のキャラクターを被写体として、一コマ一コマ撮影されたクレイアニメーションです。
粘土から生まれた〝ちいさな人〟が、自ら「つまようじ」を使って顔を整えるといった細かいしぐさや表情に、「細部までかわいすぎる」「なんとハートウォーミング」「見ててわくわくした!」「こういうのコツコツ作れるって凄い」というコメントが寄せられました。「いいね」は20万を超えています。
図工の授業でコマ撮りアニメを習ってきた娘が、昨日黙々と作ってた作品が凄くて感動してしまった pic.twitter.com/uKpjKEurly
— までたけ (@madetake) May 4, 2024
クレイアニメーションは、までたけさんの小学5年生の長女(10)がひとりで作りました。
ゴールデンウィーク直前にあった図工の授業で、コマ撮りアニメを学んだ長女。身の回りにある本来は動かない〝もの〟を、コマ撮り用のアプリを使って動かす楽しさにハマりました。
「家でもやってみたい」とタブレットにアプリをインストールし、消しゴムが動いたり、鉛筆が浮いたりするアニメを作って遊んでいたそうです。
5月3日、友だちと遊んで帰ってきたあと、入浴まで時間があったため、コマ撮りで遊んでいました。
遊ぶ中で「粘土だったら動かしやすいかも」とひらめき、幼稚園のころから使っている粘土を取り出してきたといいます。
アニメーションの制作時間は1時間半ほど。動かしては撮り、動かしては撮るのくり返しで、全部で520コマ撮りました。
ただ、はじめからストーリーを決めていたわけではなく「粘土を動かす」ところから発想を広げていったそうです。「近くにつまようじがあったからそれで目を書こう」とどんどん新たな動きを採り入れ、黙々と取り組んでいました。
までたけさんは夜寝る前、長女に「こんなの作ったんだよ」とタブレットで動画を見せられました。
「え!ひとりでやったの!?すごくない!?」と、心の底から驚くまでたけさんに対し、長女は「ただ作っただけだよ」とケロッとしていたそうです。
までたけさんは感動のあまり、アニメーターの友人に「親バカだけど本当にすごいと思う」と動画を送りました。友人も「すごいね!動きが細かい!」と大絶賛でした。
「友人や知人にも見てもらえたら」と翌日Xに投稿すると、予想を超える反響が寄せられました。
もともともの作りやお絵かきが大好きな長女は、学校から帰ったあとや休日に弟と工作で遊んだり、母親と一緒にレジン(樹脂)アクセサリーを作ったりしているそうです。
これまでも親が「上手だね」と思う作品はたくさんありましたが、「ここまで突出してすごいと思ったことは初めて。成長を感じました」とまでたけさんは話します。
「自分でストーリーを考えて、500枚以上も撮ってひとつの作品を完成させる力が育っていてうれしいです」
Xでの反響は長女にも伝え、寄せられたコメントを一緒に振り返りました。長女は「これだけ見てもらえてびっくりしたけどうれしい」と話していたといいます。
ユーザーからは「クリエイターの才能ある」「将来有望では?」といった声も寄せられています。
今回、長女としてはただ「コマ撮りアニメを楽しく作っただけ」で、職業につながることだとは想像もしていませんでした。
長女はまだ将来の夢を決めていないようですが、動画を多くの人に見てもらったことで初めて、「頑張れば私にもできるのかな?」とアニメーションの仕事を意識したそうです。
までたけさんは、長女にこう伝えました。
「アニメ作りがすごく楽しくて、君がこれからも続けたいならその可能性もあるし、応援するよ。けど、これから先はどうなるか分からないし、違う道を進んだとしても、大人になったときに『昔、粘土アニメ作ったことあるな』と思い出してまた始めることだってあると思うよ」
今がすべてではないし、この経験がいい思い出になるといいねーー。
親として子どもの成長をかみしめた、までたけさん。今後も娘が楽しいことに全力で取り組んでくれたらと願っています。
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