ネットの話題
「傷やあざも隠せる素足みたいなタイツ」ができるまで タビオに聞く
素肌のように履けるフェイクスキンタイツについて取材しました
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素肌のように履けるフェイクスキンタイツについて取材しました
「個人的に一番届いてほしいのは、足に傷やアザや白斑などがあり、足を出す事に躊躇してしまってる方なので、そういった方に届いてほしい」。靴下専門店を展開するタビオ(大阪市浪速区)のそんなツイートが注目を集めました。素肌のように履けるフェイクスキンタイツについて取材しました。
昨年10月に発売されたフェイクスキンタイツ「NUDEY54d」。
ベージュ、エクリュベージュ、カメオベージュ、ダルピンクの4色で展開。
オンライン限定ですが、ブラックもラインナップされています。
極細の繊維を束ね合わせた54デニールの糸を使用し、編み機はストッキング用のものを使用。
そのため、生地の密度が高くて透けにくく、肌なじみが良い仕上がりになっています。
開発のきっかけは、一昨年の「肌色タイツと靴下を組み合わせて防寒しながら肌見せする」というトレンド。
靴下をはいても厚ぼったくならず、寒くないものを目指したそうです。
当初求めていたのは「防寒のためのナチュラルさ」。
この時は「傷やあざを隠す」という使い方は想定していなかったといいます。
「トレンドになっている時に『これで傷が隠せる!』という声を聞き、プロモーションにおいてその点を強調してもらうように依頼しました」
そう話すのは、タビオのX(ツイッター)アカウントを担当している「1号」さんです。
病気の手術で頭部に大きな傷痕があるという1号さん。
隠すべきか隠さずにおくべきか悩んだといいますが、「まぁいいや!」と言う思いで隠さない選択をしているそうです。
「私は隠さないという選択をしました。傷は必ずしも『隠さないといけないもの』ではありません。しかし、誰もが同じ選択をするわけではないと思います」
できれば隠したい、と思う人に選択肢を提示できる商品になるのではないか。
そんな思いでNUDEY54dのプロモーションすることに。
店舗やウェブでは「美しく防寒」と言う切り口で、SNSでは「傷やあざを隠す」を主軸にしました。
男性である1号さんが実際に着用して、肌の荒れや毛、けがなどをケアできるとアピールしたこともあります。
NUDEY54dの比較画像をまた求められてるので、作ってる。
— Tabio 靴下屋 (@Tabio_JP) October 17, 2023
まずは素肌とNUDEY54d
わかりやすく、赤の部分をアップ。
(色味加工していないのは、未着用の足の方を比べてみてもらえれば。)
1号 pic.twitter.com/m1giUrlb2Q
今月5日には、一般ユーザーの昨年の投稿を引用して、こうポストしました。
「NUDEY54d 個人的に一番届いてほしいのは、足に傷やアザや白斑などがあり、足を出す事に躊躇してしまってる方なので、そういった方に届いてほしい」
この投稿に対して「絶対買う」「こういうのは本当にありがたい」といったコメントが寄せられ、いいねは3500を超えています。
話題になったことについて、1号さんはこう話します。
「傷に関しての悩みは公言しづらい話題ではあるのですが、SNSでの『困ってる誰かに知ってほしい』と言う助け合いとは相性が良いので、拡散いただいた皆様にも大変感謝いたしております」
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