ネットの話題
コーン?カップ? いや「南部せんべい」で! 十和田の美術館カフェ
商品開発の経緯を取材しました
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商品開発の経緯を取材しました
「コーンにします? カップにします? それとも南部せんべい?」。ジェラートを注文すると店員さんからそんな風に尋ねられるカフェがネット上で注目を集めています。商品開発の経緯を取材しました。
十和田市現代美術館(青森県)にある「cube cafe&shop」。
ショップでは、美術館オリジナルグッズや十和田ならではの工芸品、クラフト作家のグッズなどを販売。
カフェは地元食材を使用したメニューに加えて、美術館の企画展に合わせたスイーツなども提供しています。
カフェやショップのみの利用がOKな点も特徴です。
そのお店で2019年春から提供されているのが「南部せんべいにのせた濃厚みるくソフトジェラート」
南部せんべいは旧南部藩の領地だった青森県南東部から岩手県北部にかけての伝統食品。
コーンでもカップでもなく南部せんべいで提供するユニークさがSNS上で話題に。
「この発想は無かった」「これ絶対美味いヤツ」といったコメントが寄せられています。
「お子様や年配の方も食べやすいように、コーンやカップもご用意して選べるようにしています。観光客の方が多いこともあり、6割以上の方が南部せんべいをご選択されています」
そう話すのは、店長の秋田倫子さんです。
美術館の10周年を記念してカフェメニューを一新した際、コーンにのせて提供していたジェラートを、地元で愛されている南部せんべいにしたら楽しんでもらえるのではないかと企画。
せんべいについては、ジェラートの味を邪魔しないようなシンプルなものを採用したといいます。
ほのかに塩気があるせんべいと濃厚なジェラートがお互いの味を引き立たせていて、せんべいのミミを割ってスプーン代わりに使って食べてもおいしいそうです。
話題になったことについてはこう話します。
「南部せんべいは水飴をつけて食べたり、お鍋に入れたりと、さまざまなバリエーションで味わうことが自然なことでしたので、大変驚いています。実際に注文して食べてSNSに掲載していただいた方や、投稿へのコメントをしてくださったたくさんの方々に感謝しています」
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