ネットの話題
「お久しぶり!40歳になりました」 ビエネッタを知ってますか?
40年の歩みについて取材しました
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40年の歩みについて取材しました
「お久しぶりです!!!! 9月で40歳になりました!! 一応、ロングセラー商品!! やらせていただいてマス」。絵文字を多用した「おじさん構文」風の特設ページを開設したのは、森永乳業のケーキアイス「ビエネッタ」です。40年の歩みについて取材しました。
1983年9月に発売されたビエネッタ。
パリパリとした薄いチョコレートとアイスクリームを何層も重ねたケーキアイスです。
実は森永乳業が独自開発したものではなく、技術提携をしていたユニリーバ社の「ケーキアイス」を日本で製造・販売した商品。
当時「ケーキアイス」はフランスやイギリスなど世界14カ国で人気だったそうです。
発売当時は一世を風靡したビエネッタですが、最近では若年層に認知されていないことが課題となっています。
40周年を迎えるにあたって、1万人を対象に「ビエネッタ緊急調査」を実施。
ビエネッタの名前を正しく答えられたのは15~25歳で約4%。
比較的なじみのある40代と比較すると、わずか10分の1という結果でした。
この結果を受けて「Remember Viennetta」というプロジェクトを企画。
特設ページには、こんな自己紹介文を載せています。
企画の狙いについて、冷菓事業マーケティング部のリーダー・別所冴夏さんはこう説明します。
「話題化を狙いつつも、ビエネッタ独自の価値である誰かと分け合えること、そこから温かい思い出やストーリーにつながることを、どのようにお客さんに伝えるかという部分を意識しながら企画を検討しました」
今回の企画では、SNSを通じて「ビエネッタへの手紙」も募集。
懐かしむ声がたくさん寄せられました。
「子どもの頃 ご褒美に食べるビエネッタが嬉しくて、嬉しくて、嬉しくて」
「就職して初任給で買いに行ったのもビエネッタ 美しい見た目と濃厚な味が私の中でいつも特別です」
「兄弟が多かった私はビエネッタを一人で丸ごと食べるのを夢見ていました。大人になった今、抱えて食べる幸せを味わっています」
こうしたコメントを読みながら、別所さんはビエネッタブランドの価値を再認識したといいます。
「みなさまからのコメントをひとつひとつ確認させていただきました。10年後の50周年のタイミングでは懐かしいブランドでなく、アイスケーキの定番ビエネッタと言われる存在になりたいと思います」
テストの点数がよかった時や、ピアノの発表会の後など、ちょっとしたお祝いやご褒美だけでなく日常でも食べてほしい。
包丁で切り分けるときのパリパリとした音も楽しみながら、誰かと分け合う楽しさを感じながら味わってもらいたい、とのことでした。
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