ネットの話題
「ねこモテホイホイ」権利関係は大丈夫? 実はグループ企業が販売
開発経緯を取材しました
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開発経緯を取材しました
狭くて暗いところに入りたい習性を活かした「ねこモテ ホイホイ」。どこかで見たことのある名前とデザインで、権利関係は大丈夫かと心配になりますが、実は同じグループの会社が手がけた商品です。開発経緯を取材しました。
パッケージに「可愛い猫ちゃんがホイホイと寄ってくる!」と書かれたねこモテホイホイ。
昨年3月に発売された、狭くて暗いところに入りたい猫の習性を活かした猫用ハウスです。
紙製のパーツの天面をはめるだけなので、組み立てもカンタン。
猫のサイズにあわせて2段階のサイズ調整が可能で、遊ばない時はコンパクトに収納できる仕様になっています。
「狭くて暗いところに入りたい猫の習性を活かし、あの『ごきぶりホイホイ』を猫ちゃん用ハウスに大変身させました」
そう話すのは、販売元であるアース・ペットの担当者です。
アース・ペットは、アース製薬をはじめとしたグループの中の1社で、ペット用品やペットフードの製造販売を手がけています。
「ごきぶりホイホイ」はアース製薬が販売するゴキブリ捕獲器。
今年で発売50周年を迎えたロングセラー商品です。
捕獲力を高めるための「足ふきマット」や「強力誘引剤」、「デコボコ粘着シート」を備えた商品。
「ゴキブリがホイホイ捕れる」という意味から商品名が決まったそうです。
海外約30カ国で販売されていて、「HOYHOY」の名で親しまれています。
そんな商品をモチーフにした猫用ハウスが、ねこモテホイホイです。
「猫用玩具の需要が拡大している中、愛猫だけでなく、飼い主様も一緒に楽しめる製品を考えているときに、袋や箱の中にホイホイ入っていく猫の姿を見て、『ごきぶりホイホイ』が頭に浮かびました」
誰もが知っているごきぶりホイホイを模したことや、ゴキブリではなく愛猫がホイホイ入っていくという意外性に着目。
ごきぶりホイホイは粘着剤や誘引剤を使用していますが、ねこモテホイホイはもちろん不使用です。
ネーミングの由来は、アース・ペットの猫用玩具ブランド名「ねこモテ」と、ごきぶりホイホイの「ホイホイ」を組み合わせたものだといいます。
「害虫であるゴキブリを駆除する製品を、愛玩動物である猫用のおもちゃとして扱うのはどうかという意見も少しあり、一部のお客様からもそのようなネガティブな反応があるかもしれない、ということは想定していました」
SNSなどを見ると、ごきぶりホイホイを模して猫用ハウスを工作している人も多くいたことから「マイナスイメージ以上にプラスの反響の方が大きいだろう」と、発売に踏み切りました。
6月下旬には、ねこモテホイホイのユーザーが写真をツイッターに投稿して話題に。
意外な組み合わせに驚く人や、本家であるごきぶりホイホイを知らない人からもコメントが寄せられていました。
話題になったことについてはこう話します。
「発売から1年以上も経過している中でこのように投稿していただき、それが拡散されたことによって製品を知っていただけることになり、驚きと嬉しさがあります。製品開発の励みになりました」
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