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想像の248倍すてきな切り絵の作家、8年間の〝ビフォーアフター〟
「想像の248倍くらい素敵」「まるで紙に魔法をかけたみたい!」――。そんな称賛を集める切り絵作家が活動を始めたのは、8年前のことです。この間、作品の完成度は大きく高まっていて、〝ビフォーアフター〟ぶりにも「次元が違っている」と驚きの声があがっています。本人を取材しました。
切り絵作家は、斉藤洋樹さん(29) @kiriehiro です。定期的に個展を開いているほか、各地の作品展などにも出品しています。
高校生のときの授業で基本は習ったものの、以降は独学で腕を磨いてきました。ツイッターのフォロワーは3万人超で、たびたび投稿に注目が集まっています。
そんな斉藤さんが切り絵作家を名乗るようになったのは、2014年12月、21歳のときでした。
「どのようなモチーフや作風にしていくのか、明確なビジョンがなかったので色々な作品を制作していました」と斉藤さん。初めて作品展に出品したことをきっかけに切り絵作家として活動していくことを決めました。
初期の作品が「帰り道」。地元の長野県の風景をモチーフにしました。
ただ、まだまだ粗削りで、〝伸びしろ〟の大きさが目立っていました。
それでも、日々作品を作り続けることで、完成度を高めてきました。斉藤さんは、技術力向上のポイントに「色の使い方へのこだわり」を挙げます。
「初期の頃は1色しか使わなかったり、モノクロだったりする作品が多かったです。自分で着色した紙を使い、背景も描くようになり、表現の幅が広がったと思います」
8年間の「成長」を見てもらおうと、昨年10月、過去の作品を並べてツイッターに投稿すると、「(25歳のときの作品の)2枚目からは次元が違ってる…」「向上心が凄いです」「写真の域」などのコメントが寄せられました。
色使いに加え、カッティング技術も向上したという斉藤さん。29歳のときの作品「君の片隅に」は、1日4~12時間作業し、3、4ヶ月ほどで仕上げたそうです。
「作品に奥行を出すため、桜の切り絵をさらに2枚切った上で、重ね合わせています」と話します。
#私これでも成長したんです展
— 切り絵作家 斉藤洋樹 -Hiroki Saito- (@kiriehiro) October 21, 2022
21歳
25歳
26歳
29歳
#切り絵 pic.twitter.com/UQeWNq8Xyb
昨年7月には、「切り絵って光に透かすとめちゃくちゃ綺麗なんですよね」という文言とともに14秒の動画を投稿しました。
一見すると、灰色が基調の地味な画面が一転、人の手で持ち上げられ、光に透かされると、美しい作品が浮かび上がります。その出来栄えに「最初は汚ぇ泥みたいだったのに....!!!」「想像の248倍くらい素敵でした!」「まるで紙に魔法をかけたみたい!」「脳がバグりました」などの感想が寄せられました。
作品が注目を集め、ファンも増えつつある斉藤さん。「作品を好きになってくださる方が増えてきて、制作の糧になっています」とした上で、こう話しました。「切り絵の世界が盛り上がっていくよう力になれればと思います」
#第一回切り絵を光に透かす大会
— 切り絵作家 斉藤洋樹 -Hiroki Saito- (@kiriehiro) July 28, 2022
切り絵って光に透かすとめちゃくちゃ綺麗なんですよね pic.twitter.com/9BgbY2QOO4
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