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災い転じて「落石カレー」 転んでもタダでは起きない道の駅の新商品
開発の経緯を聞きました
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開発の経緯を聞きました
落石による国道通行止めで客足が激減した道の駅。復旧を記念して期間限定で「落石カレー」を売り出したところ、人気となっています。開発の経緯を聞きました。
#TABAテラス #落石カレー の㊙️プロモーションビデオ、ご覧下さい🍛 pic.twitter.com/xSHzRfvovY
— のめこい湯・道の駅たばやま (@nomekoi_yu) October 14, 2022
山梨県丹波山村にある「道の駅たばやま」に併設されている軽食堂TABAテラス。
そこで今月15日から期間限定で販売されているのが、落石カレー(税込み1000円)です。
通常のカレーライスの上に、ドリンクカップを逆さにしてかぶせた状態で提供。
カップを持ち上げると中に入っているナゲット8個が、まるで落石のように転がり出てくる仕掛けです。
「稼ぎ時である夏場に国道411号が通行止めとなって大打撃を受けました。復旧を記念して企画したカレーです」
そう話すのは、食堂を担当する大通拓さんです。
今年6月中旬、丹波山村を通る国道411号で落石が発生。
撤去や防護柵設置などのため、今月14日に復旧するまで全面通行止めとなっていました。
その影響で、道の駅やTABAテラスのお客さんは激減。
大通さんも隣町から峠を通る迂回ルートで出社していたため、片道2時間ほどかかっていたそうです。
「そのうっぷんを晴らそうと、もう一人の担当者とアイデアを出し合って企画しました」
カップの中身については唐揚げも検討しましたが、中で引っかかって勢いよく出てこなかったためナゲットに。
ナゲットの個数については、カップに目いっぱい入れた方が勢いよく出てくるため8個にしたそうです。
怒られることを覚悟で上司に提案したところ、思いがけずOKが出て商品化。
落石カレーを注文したお客さんが動画を撮影している姿を見かけるたび、厨房で喜んでいたそうです。
自社のツイッターアカウントでも動画を投稿しましたが、お客さんが投稿したものの方が拡散。
中には、いいねが10万を超えているものもあります。
予想以上に反響が大きくて1日20食売れた日もあるそうで、慌てて材料を追加調達しているといいます。
「人気になっても11月6日までの販売です。あくまで国道復旧を記念した商品なので」
話題になったことについてはこう話します。
「出落ちなアイデアで恐縮ですが、喜んでいただけてうれしいです。ぜひ試してクスッとしてください」
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