ネットの話題
キャリアって計算して積めるの? 文字どおりな積み木のカプセルトイ
考案者に話を聞きました
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考案者に話を聞きました
キャリアって計算して積めるものなのか? そんな疑問をきっかけに作られたカプセルトイ「積みたいキャリア積み木」が発売され、注目を集めています。考案者に話を聞きました。
ブシロードクリエイティブのカプセルトイブランド・TAMA-KYU(タマキュー)から、8月24日に発売された「積みたいキャリア積み木」(1回300円)。
ラインナップは「平社員」「官僚」「人間国宝」「ハーバード大主席卒業」「世界で最も影響力のある100人」など全10種類。
積み木にそれぞれキャリア名が印字されているため、文字どおり「キャリアを積む」ことができます。
発売されると、「天才過ぎる」「積むも自由、崩すも自由」「簡単に全部崩れるのがリアル」といった反響が寄せられています。
「ここ数年『キャリアってそんな計算して積めるものなのか?』と違和感を持っていました。ちょうどカプセルトイの企画会議があったので、引っ張り出してきたかたちです」
そう話すのは考案者のよざひかるさん。「デイリーポータルZ」などに記事を書いているライターで、プランナーです。
複数の媒体でキャリアを積む中で、編集職に行くか、企画職に行くか、それとも副業か、と選択を迫られる場面があったそうです。
「キャリアを考えていったん外資系企業に行く」という友人の話や、キャリアにまつわるYouTube動画などを見聞きするうちに、「うわ~、全部嫌だ。積み木になればいいのに」と思ったそうです。
10種類を決めるにあたっては、具体的な職業を揶揄することがないように概念としての職業名や、謎だけど「すごい」と思える肩書を中心に選定。
たくさんのアイデアの中から、ブシロードクリエイティブの担当者や、コンテンツスタジオ「CHOCOLATE Inc.」のコンテンツプロデューサーたちと決めていったそうです。
「作っていて楽しかったのですが、最後まで他の人がほしいと思ってくれるかがわからず不安でした」
発売発表後、ツイッターが盛り上がったことで安心したそうです。
「私は素直に『積み木ならキャリアたくさん積めるぞ!』という思いで作ったのですが、『秒で崩せそう』『木はよく燃えるなあ』というコメントも見かけて……。そんな発想なかったのでヒィ!と声が出ました」
オススメの遊び方として、三角の積み木「人間国宝」「億万長者」の上に「ニート」「窓際社員」を乗せられるかぜひ挑戦してほしいとのこと。
カプセルトイの筐体に取り付けてあるこだわりのPOPにも注目だそうです。
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