ネットの話題
間違いなく「36.8度の体温計」 でもそうじゃない!アイデア作品
考案したクリエイターに話を聞きました
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考案したクリエイターに話を聞きました
「36.8度の体温計」に間違いないけど、そうじゃない……。そんなアイデア作品が話題のクリエイターに話を聞きました。
今月8日、こんな文章がツイッターに投稿されました。
「『36.8度の体温計』を作ってみたら、思いの外かなり測りやすい形の可能性が出てきたのでご報告します」
添付された画像に写っているのは体温計らしきもので、液晶部分には「36.8℃」と表示されています。
36.8度を表示した体温計かと思いきや、よく見ると検温する先端部分に向けて本体が折れ曲がっています。
その角度は36.8度。
どうやら「36.8度折れ曲がった体温計」ということのようです。
この投稿に対して、「特許申請しましょ」「斜め36.8度上の発想ですね」といったコメントが寄せられ、いいねは12万を超えています。
@各位
— ゐずみ (@Monyaizumi) March 8, 2022
『36.8度の体温計』を作ってみたら、思いの外かなり測りやすい形の可能性が出てきたのでご報告します。 pic.twitter.com/KB8NGqhwvu
考案したのは、発明家でプロダクトデザイナーの、ゐずみ(もにゃゐずみ)さん。
パソコン画面に表示されるエラーの警告を印刷した「エラートランプ」や、創作漢字などを発表して話題に。
自身が運営するネット上のオリジナル雑貨店「MONYA」で、オリジナルグッズの販売もしています。
「36.8度の体温計」発案の経緯については、こう説明します。
「温度と角度って、全く概念が異なるのにどっちも単位が『度』でおもしろいなと子どものころから思っていました。きっかけはただの妄想ネタです」
機能性が優れているイメージまで頭の中で浮かんだため、すぐに試作に取りかかったそうです。
ツイッターで公開したのは実物ではなく、3DCGソフトでモデリングしたもの。
寄せられた反響の中には「介護現場でほしい」「育児に使いたい」といった、実用性を評価するコメントが多かったといいます。
「電子体温計であれば必ずしも真っすぐなデザインである必要はないと思っており、実装も比較的簡単にできるのではないかと踏んでいます」
商品化について前向きに検討中で、プロデューサーに相談中だそうです。
「もし、体温計のメーカーさんなどでお声がけいただけるようなことがあれば、それもまたありがたい状況です」
アイデア作品が話題になったことについては、こう話します。
「第三者が体温を計測するシチュエーションでの機能性の発揮は、個人的にも目から鱗でした。もしそういった場でも役立てるようなら本当に嬉しいです」
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