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「犬」のぬいぐるみ…ってそっちかー!意表突くグッズにツッコミ殺到
ふわふわの可愛さ実現した作者の発想
ツイッター上で、とある「犬」のぬいぐるみが好評を博しています。見る側の意表を突く発想に、「そっちかーい!」というコメントが殺到しているのです。思わずツッコみたくなる、ユーモア満載のグッズが生まれた経緯について、製作者に聞きました。(withnews編集部・神戸郁人)
写っているのは、「犬」の漢字を模した、手のひらサイズのクッションのようなアイテム。ふわふわの黄色い毛が表面を覆っており、柔らかさが伝わってくるようです。
路上に置かれた写真も投稿され、立体的な「犬」が塀にもたれかかる様子は、シュールそのものです。
「どこからどう見ても『犬』」「わけがわからないほどの天才だ」。困惑と称賛の声がツイートに連なり、10月11日時点で11万超の「いいね」がついています。
想像の斜め上をいく作品は、どのような経緯で誕生したのか? 生みの親である、京都府在住の手芸作家・風子さん(@fuko_717)を取材しました。
風子さんはインディペンデント系ファンシーショップ「monpetit records」を主宰しています。
「頭の中にある可愛いものに形を与え、世界に参加させたい」と、身につけられるぬいぐるみや、言葉の刺繡(ししゅう)入りアクセサリーを生産してきました。
ある日、風子さんは、文字をモチーフにした作品を手掛けながら「犬という字をぬいぐるみにしたら可愛いかな」と思い立ちます。型紙製作から裁断、縫製まで一人でこなし、半日かけて完成させました。
「気をつけたのは、とにかく物として可愛くすることと、ちゃんと『犬』と読めることです。いちど小さめに試作したのですが、あまり漢字らしく見えなくて。一回り大きい、約16センチ×16センチのサイズに作り直しました」
カラーリングについては、部屋に置いた時、愛らしさが感じられる色を検討。イエロー・ブルー・ピンクの三色展開としました。
実在の犬をイメージしたわけではありませんが、イエローの商品画像を見た人の中には、「これは柴犬ですね」「飼っていたゴールデンレトリバーそっくり」とつぶやく人もいたそうです。
犬のぬいぐるみは当初、ウェブショップで一つだけ用意していました。しかしツイートが話題になったことで、すぐに完売。約3日後に複数個再販したものの、入荷から1時間以内に売り切れてしまったといいます。
この影響で、ウェブショップで扱っている、他の商品を買う人も増えたそう。犬のぬいぐるみについては、購入の希望がある限り、引き続き作る予定とのことです。
人々の注目を集めたことを受け、風子さんは「たくさんの人に見て、褒めてもらえてうれしい」としつつ、こう話しました。
「寂しい時や気分が落ち込む時、不安な時などに、ぬいぐるみをよしよししたり、抱っこしたりするといいです。その他、お外に連れ出し、お部屋で愛でるなど、買って下さった人のお好きなように可愛がってもらえたらと思います」
犬のぬいぐるみは一個3300円(税込み)。monpetit recordsのウェブショップで購入できます(※11日時点では入荷待ち状態となっています)。
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