ネットの話題
影まで計算…? 4歳児のレゴ作品が「天才か」「幻想的」と話題に
ドイツで暮らす日本人親子に公式も感激
「影を含めて設計したのか」。まるでお城のような影絵を浮かび上がらせた、4歳の男の子が作ったレゴブロック作品が、ツイッターで話題です。投稿した親に話を聞きました。
文章に添えられた1枚の画像には、色とりどりのレゴブロックが横一列に並んでいます。
さらに、文章はこう続きます。
レゴブロックの後ろにのびた影。そこには、絵本に出てくるおとぎ話のような、町並みが浮かび上がっていました。
このツイートには「天才か」「絵本に出てくるような幻想的な世界観」「masterpiece(傑作)!」「その影を撮影した親のセンスの良さ!」と国内外から、反応が称賛が寄せられ、29万件以上の「いいね」がつきました。
4歳長男力作LEGO 。
— Shuri Tomita / 富田 珠里 (@shuritomita) April 13, 2021
おうちを作ったそうですが、
影を含めて設計したのか、なんとも美しい。 pic.twitter.com/Ct9rNdzjSH
投稿した富田さんにDMで話を聞きました。
4歳の長男は、レゴで遊ぶのが好きでした。
ある晩、夕食を食べ終わった後に、30分ほど、黙々とレゴを作っていた長男。
「できた~! みて~!」と呼ばれ、行ってみると、そこには、横長の作品が積み上がっていました。
長男は「おうちを作った。ここが玄関でキッチンも。ここが階段の練習(?)する所」と、作品のすみずみを解説してくれました。
その後、「寝る時間だね」と部屋を暗くして、クリップライトをつけました。
すると、強い光に照らされて、「おうち」の後ろに「お城」のような影が浮かび上がりました。
「あ!? すごいきれい!」
長男と富田さんが同時に気づいて、歓声を上げたそうです。
「影を意識したのは、あれが初めてかもしれません」と富田さんは話します。
富田さんはピアニストで、現在、ドイツのデュッセルドルフに暮らしながら、ヴァイオリニストの夫とともに、2歳と4歳の男の子を育てています。
デュッセルドルフは今、夜8時半でも、まだ外が明るい季節です。
長男が制作中に、影まで見ていたのかもしれませんが、作意は謎のままです。
富田さんは、その後のツイートでも「まだ4歳なので、影の原理をよく知らないことを考えると、これは、ライトの角度など、偶然が重なってできた奇跡の1枚なのかなと思います」と補足しつつ、「すべての偶然に感謝致します」とつづりました。
長男が作った「おうち」とその影は、どこかヨーロッパの町並みにも見えます。生活で見た風景が、発想の源になったのでしょうか。
富田さんは「デュッセルドルフは都会の方なので、なかなかあのような風景はないかもしれません。ただ、教会はいたるところにあるので、教会の屋根などはイメージがあるかもしれません。長男はよく物を見ている子で、一度行った場所は覚えていたり、大人が忘れている細かいこともよく覚えていたりします」と話しました。
反響を呼んだ作品は、レゴジャパン公式のアカウントでも引用され、「レゴ社員一同感激しております」と反応しています。
@shuritomita
— レゴ ジャパン公式 (@LEGO_Group_JP) April 15, 2021
レゴ ブロックの素敵な投稿をありがとうございます!レゴ社員一同感激しております。
影は偶然見つけられたのでしょうか?この瞬間を捉えられたお母さまのお子さまの作品への愛も感じられて、とても素敵な投稿だと感じました。これからもぜひ楽しんでいただけるとうれしいです! https://t.co/86SeBfxwCw
作った本人は、この状況をどう思っているのでしょうか?
「息子には『たくさんの方に見て頂いたよ』とだけ伝えました。いつも日本にいる祖父母に画像やビデオなどを送っているので、同じようなイメージでいるかもしれません」と富田さん。
作品への大きな反響をあえて長男に伝えなかったことに、富田さんはこんな思いを込めていました。
「今後もレゴで楽しく遊んでもらいたいので、気負わず、プレッシャーを感じず、自然体で楽しんでもらえたらと思っています」
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