透き通る水と、白い水底、そこに浮かび上がる睡蓮の花と色鮮やかな鯉。神秘的な光景が、まるでモネ(クロード・モネ)の描く絵の世界観だと、数年前から岐阜県関市の池が注目されています。そんな「モネの池」をモチーフにした、美しいチーズケーキがツイッターで話題になっています。「素敵すぎる」「食べ物なのか!」と反響が集まる、ケーキの制作者に聞きました。
話題の「モネの池」のチーズケーキを制作したのは、ゴリラさんです。「モネの池」でも幻想的な雰囲気を演出している淡い緑青色の水面を表現するのは、透き通ったゼリー。その中に花や葉が添えられ、紅白模様などの鯉が泳いでいます。
withnewsの取材に、「前々から岐阜にある『モネの池』を訪問したいと思っていた」というゴリラさん。外出自粛で旅行もできないため、「せめてお菓子で表現して、涼しさを味わえれば」と思い制作したといいます。
土台となっているのは、初夏らしいレモンのレアチーズケーキ。たたえた水を表現した桃とミントのゼリーで、爽やかに仕上げているそうです。
鮮やかな鯉は細工用チョコレートを成型して作ったもの。ゴリラさんは「着色部分が解けてしまうので、鯉を完全にゼリーに沈めることはできませんでした」といいますが、その精巧さも際立ち、泳いでいる躍動感すら感じます。
更には葉っぱはタイムとローズマリー、エディブルフラワー(食用花)のパンジーを使用しているため、すべて食べられるというから驚きです。冷やして固める工程を3回繰り返し、制作時間は6時間ほどだといいます。
1万件以上の「いいね」が集まり、「すごい再現力」などの反響が寄せられていることについて、「嬉しいお言葉をたくさんいただいて恐縮の限りです」というゴリラさん。
「自粛で外出も出来ない中、少しでも涼しさを届けられたらうれしいです」
ゴリラさんのチーズケーキを見て、「モネの池」についても「いつか行ってみたい」と投稿するアカウントもいました。写真や映像だけではなく、お菓子で表現して楽しむ。話題のスポットの魅力が、また新しい切り口で伝わっていくのを感じました。事態が収束し、安心して外出できる日が来たら、ぜひ足を運んでいただきたいと思います。