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「母に好きな人が出来た」 1500円の靴下を買った相手は…理由に涙が

いつもは100円の靴下でさえ買うのを渋る母が、1500円の靴下を買った相手は――。

帰省時の母とのやりとりを描いた漫画の一場面
帰省時の母とのやりとりを描いた漫画の一場面 出典: いちかわ暖さんのツイッター

目次

 いつもは100円の靴下でさえ買うのを渋る母が、1500円の靴下を買った相手は――。帰省時の母とのやりとりを描いた漫画が、ツイッター上で注目を集めています。作者に話を聞きました。

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帰省時の母とのやりとりを描いた漫画
帰省時の母とのやりとりを描いた漫画 出典: いちかわ暖さんのツイッター

母の日に投稿


 今月12日の「母の日」にツイッター投稿された漫画。

 「久々に帰省したら母に好きな人が出来ててオニギリがしょっぱくなった話(#母の日なので再アップ)」という文章が添えられています。

  最初の場面では、イトーヨーカドーで靴下を手に悩んでいる母が描かれています。

 「どっちがいいと思う?」と尋ねられた作者は、「えっ 1足1500円!? いつも100円の靴下でさえ買うの渋るのに……」と返します。

 すると母は、「好きな人にあげるの」と笑います。

帰省時の母とのやりとりを描いた漫画の一場面
帰省時の母とのやりとりを描いた漫画の一場面 出典: いちかわ暖さんのツイッター

靴下をあげた相手は


 「好きな人」発言に驚きつつも、父がすでに他界していることもあり、自然なことだなと思っていた作者。

 帰省を終えて電車に乗り、母が握ってくれたおにぎりを食べながら「まあ でも めでたいことだ……」と思いながら、急に寂しさを感じます。

 「なんか母が遠くなった気が…… おにぎりの味は変わらないのに……」としみじみ感じていると、おにぎりの入った袋の中に、さきほどの靴下を見つけます。

 母の言っていた「好きな人」とは、自分のことだったのです。

 最後の場面は、電車の中でひと目をはばからず涙を流す場面で終わります。

帰省時の母とのやりとりを描いた漫画の一場面
帰省時の母とのやりとりを描いた漫画の一場面 出典: いちかわ暖さんのツイッター

作者に聞きました


 この漫画に対して、「何回見ても泣けます」「実家に電話しよう」といったコメントが寄せられ、リツイートは9千、いいねは4万7千を超えています。

 描いたのは漫画家・いちかわ暖さんです。

 「しょぼしょぼマン」(全4巻、スクウェア・エニックス)、「小南正太郎、家から出るをはじめました。」(全3巻、スクウェア・エニックス)の作者で、現在は秋田書店のマンガクロスで「新しい上司はど天然」を連載中です。



 今回の漫画は、ひとり暮らしをしていたいちかわさんが、久しぶりに実家に帰省した時の実話がもとになっています。

 「ありふれた日常の中にある、母親が子どもを想う気持ちがうまく伝わればいいなと思いながら描きました」

 描いたきっかけは あたたかい靴下をはこうと引き出しを開けた際に、この出来事を思い出したことでした。

 2014年11月にツイッターで発表し、今年の母の日に合わせて再掲。

 「私は忙しい時に母への連絡が途絶えがちになるので、母にもっとこまめに連絡を取ったり、会いに行ったりするのを忘れないようにしようという想いも込めました」

 多くの反響が寄せられたことについては、「みなさま、お母さま想いだなと思いました」と話していました。

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